月2回で水曜日と木曜日の晩に教えているのだが・・・。
水曜日の方は、地元の新聞社「十勝毎日新聞」が運営する趣味の教室の「勝毎アカデミー」講座のひとつとして、3ヶ月6回の講習でワンクールという設定である。こちらの教室の方はなるべくお金を掛けないで、運営できるようにしている。
例えば、勝毎アカデミーの教室で現在指導している「CUPS&BALLS(カップアンドボール)」と云う世界最古のマジックのひとつといわれているマジックの道具は、3個のコップとボール大小2種類、ウォンド(魔法の棒)と云われる棒1本と下敷き用のマットがあればできるのだが、コップは百円ショップで買ったもので済ませ、棒も百円ショップで売っていた長い棒をのこぎりで切ったものを使っている。大ボールも百円ショップで売っていたペットの遊具を使用した。小さいボールとマットだけはマジックショップで購入したものだ。道具代は全部で3500円程度で済ませたのである。
もうひとつのマジック教室は「十勝マジック愛好会」の有志数名の個人レッスンを、月2回木曜日に行っているのだが、15日(木)に教室が始まる前に、私がカップ&ボールの練習をしているのを見た愛好会の方が、そのマジックを是非覚えたいと言い出した。全員で同じマジックを習ってお互いに教え合うようなスタイルにしたいというのである。
私も、個人的にバラバラに教えるよりも数人をまとめて教えた方が楽であるから、もちろんOKをした。
そこで道具の話になったので、勝毎アカデミーでの道具の話をしたら「自分達は、先生(私のこと)が使っている道具と同じものを使いたい」と云う。私の使っているカップは金属製で15000円程度する代物だ。ウォンドも木製で1200円程度、大ボールは1800円程度、マットは高級品で総額24000円程にもなる。「もっと安い道具もありますよ」とカタログを示しながら言ったのだが、しかし、彼等はこれが良いと云うのだ。
マジックショップは喜ぶだろうが、7倍高い道具を使ったからと云って7倍の機能がある訳じゃぁない。ただのカップと玉だから仕掛けは付いていないので道具が自動的にマジックをやってくれる訳では全然ないのだが・・・。
まぁ、確かに高い良い道具を使えば、見栄えは良いし、上手そうに見えるかもしれないが・・・。長年のマジック愛好家が、素人の教室の生徒と同じ安い道具を使ったのではプライドが許さないということなのかもしれない。
あとは道具負けしないように、しっかり練習して技術も身に付けてくれたら良いと思っているのだが・・・。