およそ他人から「○○のラーメンが美味しいよ」と言われて食べに行き、ガッカリしたことが数知れない食べ物は少ない。
ラーメンには大雑把に醤油、塩、味噌と3種類あるが、私は断然醤油党である。味噌や塩も食べることは食べるのだが、やはりラーメンは醤油に始まり、醤油に終わるのである。
たまに食べる味噌ラーメンは、動物系のスープよりも魚介系のスープの方が好きだ。ニンニクとトウガラシを効かせて食べるのが好きである。
最近、太ったせいなのか、それとも毎日のように温泉に入って大量に汗をかくのが日課になっているからなのか、辛いキムチや天婦羅蕎麦のような温かいものを食べると、ある瞬間に発汗のスイッチが入ってしまい、頭のてっぺんから汗が噴き出て止まらなくなる。
カレーライスの甘口でも同様だ。だからタオル生地のハンカチが必需品なのである。たまにハンカチを入れ忘れて、一緒に食べに行っている妻にハンカチを借りて汗を拭き、ビチャビチャになったハンカチを返そうとすると、まるで汚いものを見る目つきで「貴方が持って帰りなさいよ!」と冷たく言い放つ。まだハンカチを貸してくれるだけましか。さすがにまだ、汚いから捨てろとまでは言わない。
味噌ラーメンはこってりしたものが好きで、それを食べてる間は、醤油ラーメンよりも美味しいと思っているのだが、食べ終わった後にやたらと喉が渇くのと、ニンニクで胸やけがしてしまうのが難点だ。
塩ラーメンは魚介スープのあっさりしたものが好きである。醤油は旭川ラーメンのタイプが好きなのであるが、たまに昔風の鶏ガラスープの中華そば系も食べたくなる。ようはほとんどのタイプがそれなりに好きなのであるが、それでもその中にも好きなラーメンと不味いと思うラーメンとがある。
店で出しているラーメンでインスタントラーメンよりも不味いものを出している専門店もある。
インスタントラーメンの好みは「東洋水産のマルちゃんの屋台十八番しょうゆ味」でこれは北海道でしか売っていない商品だ。我が家の子どもたちも大好きで、帰省するたびに大量に買って帰っている。親子でラーメンの好みも伝染するようである。