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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-04-18-Wednesday スウェーデン3

北欧には落ち着いた雰囲気が感じられる。

アメリカの様な騒々しさや、近年の日本の様な軽さが感じられない。シックで落ち着いた雰囲気と家具のイケアや衣装のH&Mのようにスウェーデン発祥の企業はデザインが洗練されている感じだ。社会保障が行き届いているからなのだろうか人びとにアクセクした感じがしないのだ。しかし、去年のフィンランドとは違って、街中にやたらに物乞いが居たのが気になったが・・・。

今回のフィギュア・スケートの「シンクロナイズド・スケーティング世界選手権大会2012」はスウェーデンのヨーテボリ市で開催された。ヨーテボリは人口52万人でスウェーデンではストックホルムに次いで大きな都市である。

シンクロナイズド・スケーティングは16名の団体で滑るフィギュア・スケートの競技で水泳のシンクロナイズド・スイミングとフィギュア・スケートのアイスダンスを合わせたような競技だ。シングルのように3回転、4回転などのジャンプはないが、16名が織りなす型や技が素晴らしいのだ。型では4人ずつの列の箱型になるボックス、丸い輪になるサークル、一直線になるライン、それが回転やステップをしながら16人全員や、8人ずつや4人ずつ2人ずつ等に分かれたり、またくっ付いたりする。人と人との狭い間をすれ違うインターセクション、人を持ち上げるリフト、イナバウアー、スパイラルなどの技を次から次へと音楽に合わせて、繰り出していく。同じ様に美しく表現するものにバレエがあるが、移動する為には足を動かさなければならない。しかし、フィギュア・スケートは氷上で態勢を崩さずにそのまま滑って行ける競技なので、スゥ〜ッとした流れや余韻を感じさせる競技なのであるが、それを16名が一糸乱れぬ演技で滑っていくのを観ていると鳥肌が立つほど感動する。

3年前のコロラドスプリングスの世界選手権大会までは私もビデオで日本チームの演技しか観たことがなかったが、世界の上位チームの演技を目の当たりにしてから認識が変わったのである。これほど面白くて美しい競技は他には見当たらない。

今回の世界選手権大会には16ヶ国21チームが参加した。前年度の大会の上位5位までの国は2チームの出場権が与えられるのだ。だからフィンランド・スウェーデン・カナダ・ロシア・アメリカの5ヶ国は2チームずつ出場し、その他は、フランス・ドイツ・イタリア・チェコ・ハンガリー・クロアチア、オーストラリア・ベルギー・スイス・ラトビア・日本が1チームずつ出場している。

シンクロナイズド・スケーティングはフィギュアのシングル競技と同じに、ショート・プログラム(SP)とフリー・スケーティング(FS)の2種目がある。SPの演技時間は2分50秒以内、FSの演技時間は4分30秒±10秒という規定だ。

チームジャパンは3年前のコロラドスプリングス大会ではSP10位、FS9位、総合10位であった。前回のフィンランドのヘルシンキ大会では東日本大震災の影響でスケートリンクが被災し練習不足でSP12位、FS12位、総合12位に終わっている。(つづく)