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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-04-19-Thursday スウェーデン4

12日(木)は公式練習とオープンセレモニーが開催される。

会場である「SCANDINAVIUM」は宿泊しているホテル「Gothia Towers」と隣接しており徒歩3分という近さでとても便利だ。

ホテルで朝食を摂っているとスウェーデンの「チーム・サプライズ」のコーチの「アンドレア・ドハニー Andrea Dohany」さんを見掛けたので、妻と二人で挨拶に行った。

アンドレアさんは世界一のコーチと云っても過言ではない、彼女が指導する「チーム・サプライズ」は2000、2001、2003、2005、2007年と世界選手権で優勝しており、今大会の優勝候補筆頭である。

昨年の9月16〜19日まで「神宮アイスメッセンジャーズ・グレース」が帯広のリンクで合宿を行った際に、コーチとしてアンドレアさんを招聘しており、妻は会場やら航空チケットやらの手配を担当し、私は運転手とカメラマンを担当したのである。今回、帯広を発つ前日にアンドレアさんに「スウェーデンに応援に行くので再会を楽しみにしている、云々」と云うメールを送っていたので、彼女もすぐに分かってくれて私たち夫婦をハグしてくれた。アンドレアさんがハグしてくれるのはとても珍しいことだと娘が言っていた。

この帯広合宿には選手が5名しか参加しなかった。何と前日にHコーチと選手の親等とが衝突したと云うのだ。せっかく世界一のコーチを招聘して合宿するというのに何とモッタイことだろう。その後Hコーチは日本チームの指導から離れてしまったのである。メンバーも数人離れ、日本チームは新たな体制で今大会に臨んだのであった。

親たち応援団は午前中は市内観光をすることにした。トラムと云う電車に乗って、まずは観光案内所があるショッピングセンターの「ヨードスタン」に向かう。そこから港の方に出てオペラハウスから軍艦や潜水艦などの船の中を見学できる「海洋センター マリティマン」を見た。潜水艦の中に入るという経験はなかなか出来ないから結構な面白さであった。昼になったので再びヨードスタンに戻るが、コンビニみたいにやたらと「マクドナルド」の店がある。せっかくスウェーデンに来たのだからさすがにマックで昼食はないだろうということで、ショッピングセンターを抜けて市街地のレストラン街に行き昼食を摂る。どこの店もバッフェスタイルであったがイタリアンの店が多いように感じた。

昼食の後は、私たち夫婦は日本チームの公式練習を見にいく人たちと別行動を取り、娘に頼まれた服を探して歩いたのだが、娘の服よりも妻の服を探しているような感じであった。地図を見ながら歩き回り、旧市街地を抜けて「東インド会社」の博物館に行く事にした。私は地図を見ながら歩くのは得意である。地図上では目の前にあるはずなので、私が「この入口がそうだ」と云うのに妻が「これはアパートの入口だ」と云って聞かないでドンドンと先に歩いて行ってしまう。仕方なく付いて行くと、元のショッピングセンターの前に出てしまったから「やっぱり、あれが博物館だよ」と云っても信用しない。「賭けるか?」と云ったら「どうして賭けなきゃいけないの?」と云う。結局戻ってみたら私の言った通り博物館の入口であった。妻は「あんなに小さな入口だから分からなかった」と自分の非は一切認めずに云うのだが・・・。こちらでは古い建物をそのまま使うから博物館なのかアパートなのか外観だけでは分り難い。しかし、狭く小さな入り口を抜けると広いロビーがあったのであった。

スウェーデンは街並みはシックで美しいが道路にはタバコの吸殻やゴミが散乱していた。ゴミ箱も設置されているのに道路に捨てる人が多いようである。個人主義なのだろうか、どうもこちらの人間の感性がいまいち理解不能である。

歩き回って疲れたのでホテルに戻って小休止してから19:30から始まるオープンセレモニーに行った。

会場の「SCANDINAVIUM」は去年並みの大きな会場であるが、観客数が去年の半分程度しか居ない。フィンランドのヘルシンキ大会では8200人が収容できる巨大なリンクが満席状態であったので、フィンランドに於けるシンクロナイズド・スケーティングの盛んな様子が感じられたが、ここスウェーデンでもシンクロナイズド・スケーティングはスゴク人気があると思っていた。何度もスウェーデンの「チーム・サプライズ」が優勝をしているからだ。ライバルであるフィンランドのチーム「ロケッツ」と「マリーゴールド・アイスユニティ」の3チームがいつも優勝を争っている状況なのである。スウェーデンとフィンランドは近親憎悪とでも云うのか隣国なのに仲が良くないそうだから、敵地スウェーデンへ大人数の応援団を送りこんでいる。対するスウェーデンの応援団が地元にしては人数が少ないように感じた。フィンランドは「ロケッツ」と「マリーゴールド・アイスユニティ」の2チームがシノギを削っているが、スウェーデンでは「サプライズ」がダントツに強くてライバルらしいライバルがいないからではないかと言っていた。(つづく)