お灸をすえている。母が五十肩ならぬ八十肩になったので、毎朝お灸と湿布をする為に行くのである。
日曜日の朝に行ったら、「今日は買い物をしたいから連れて行って欲しい」と言う。電気屋に行って扇風機を、薬屋に行ってお灸などを、スーパーに行って食材をと言うのである。運転手兼荷物持ちであるが、仕方がない。
自宅に戻ると、妻が「今日の夕食は、パパカレーね!」と言う。「久し振りにパパの作るカレーが食べたいって父や母が言うの、貴方の作るカレーが好きみたい」と言うのだ。そう言われれば作らざるを得ないだろう。
母の買い物のお供ついでにカレーの具を買って来て作ることにした。
すると、「14:30からは映画スパイダーマンを3Dで見て、18時から平清盛を見て、20時からは温泉に行きたい」と言う。
これで私の休日の過ごし方が完全に決められてしまった。
10:30から母の買い物に同行し、自宅に戻ったのが12時丁度、昼食はインスタントラーメンを作れと言う。食べ終わってすぐにカレー作りに着手した。カレーは長時間煮込まないと美味しくならないからだ。
何とか2時までに作り終えて、映画館に行く。
映画館で3Dの映画を見るのは始めてである。これまで3D映画はディズニーランドでしか見た事がなかったからだ。ましてや帯広の映画館が3Dを導入したのは遂最近のことで、これまで3Dでは見た事がなかったのである。
映画代金はメガネの借り賃分が300円追加になる。2時間ばかりのレンタル料としては結構な値段である。
スパイダーマンは前3作を見ていたが、今回は監督も配役も以前のものとは違っていた。私は前の役者よりも今回の役者の方が男女とも好きである。やはりヒーローはカッコ良く、ハンサムで、ヒロインは美人でなければ宜しくない。
映画はまぁまぁの迫力でストーリーも面白かった。3Dだと蜘蛛の糸が吹き出て来る場面などは迫力があるが、ズッ〜と見ていると何だかめまいがしているような感じがした。結構疲れるものである。それと画面がやや暗目に感じる。
3D映画は吹き替え版だが、確かに、このメガネを掛けて字幕を読んだらば気分が悪くなるかもしれないし、読むことがそもそも出来ないかもしれない。
私はそこそこ満足したが、妻はえらく気に入った様子で、今年見た映画では一番良かったと言うから驚きだ。きっと3Dで表現も立体的に感じたのかもしれない。
帰宅してから私が作ったカレーを妻の実家に届けて、早目に夕食を食べ、ほぼスケジュール通りに一日が終わったのであった。まったく我が家の女は人使いが荒いこと。