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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-07-20-Friday マジック博物館

19日に隣町の音更町木野の

マジック愛好家で、昨年お亡くなりになった故植田広志さんの自宅にマジックの道具を引き取りに行って来た。

植田さんの息子さんと私は高校の同期生であり、今年1月末に開催された高校の同窓会で一緒になった時に、父親のマジックの道具の処理に困っているから、坂本に引き取ってもらえたら嬉しいなと云う話になったのだった。

家族の内、マジックに興味があったのは父親だけと云うことで、マジックに興味のない人に取ってみれば、マジックの道具はヘンテコリンで場所ばかり取るゴミみたいなものなのである。

雪が溶けてからと云うことになっていて、6月28日には、まずは下見に自宅を訪ねて、どれくらいの量があるのか、どうやって運び出すのか等の検討をしに行ったのである。

訪ねてみて驚いた。自宅の一階の物置と、二階にはマジックの道具置き場の8畳ほどの部屋があり、壁一面の棚にビッシリと箱に入れてあるマジック道具が整理されていたのだ。

大体の検討をつけて7月には全部運び出そうということになっていたが、それが昨日の19日だったというわけである。

ホームセンターに行って、通称「芋籠(いもかご)」と呼ばれる「収穫物コンテナ」と云うプラスチックのカゴ(横52、縦37、高さ31㎝)を15個買って持って行った。最初の検討ではこれくらいの数のカゴがあれば足りるだろうと考えたのだ。

ところが、マジック道具は一つずつ箱に入れられているからとても嵩張るのである。しかも、箱は大きなものから小さなもの、厚めのものから薄いものまで形がバラバラだから上手くカゴに隙間なく効率良く入れることが出来ないし、カゴを積み重ねて保管する都合上、カゴの上部からはみ出して収納させることが出来ないのだ。

だから、すぐにカゴが足りなくなって近くのホームセンターに行ってカゴを10個足し増して購入して来たのだが、それでも足りなくてその後2回も買い増しに行き、結局、合計45個のカゴを使用したのであった。

私も小学6年生の頃からマジックをやっているから、マジックの道具はかなりの数持っている方だが、植田さんのこの量の多さには驚いた。しかもキチンと整理してしまってある。

マジックの書籍類はカゴに3つ、ビデオはソニーのU−MATICが21本とVHSがカゴに2つ、その他カゴに入らない大きな道具が段ボール箱5つ分ほどの量であった。

作業に掛かった時間は1〜5時までの4時間。Tシャツと首に巻いたタオルがビチャビチャに濡れるほどの汗をかいての作業であった。

植田さんの奥さん曰くは結婚する前からの趣味で、一緒に旅行に行っても、その先でマジック用品を売っている店に連れて行かれたと笑いながら話していた。

マジックの書籍類は約9000点ほどが集まっており、既にマジック図書館として開設してある。

これまでに、師匠の故ジミー忍師のマジック関連用品が既に数百点届いているし、今後は師の衣装なども届く予定である。マジックの道具も、今回の植田さんの寄付によって500点(まだ整理していないので確かな数は不明)ほどが集まったから、いよいよマジック博物館を造る準備を始めたいと考えている。

しかし、この膨大なコレクションを分類して、展示するとなると、かなり広い場所やショーケース等も用意しなければならないだろう。

おそらく、仕事の合間に、少しずつ整理していくとなると1〜2年はゆうに掛かりそうである。

こういう作業は大好きだから、これからコツコツと楽しみながらやっていくことにしようと思う。