ズ〜ッとテレビで観戦した。
今年の日本オープンは、本土復帰40周年記念ということで沖縄の那覇カントリークラブで開催されたが、ものすごい強風と独特の芝に選手が随分悩まされた試合であったのでとても面白かった。
特に最終日は、選手のスコアが全然伸びずに、62人の予選通過をしたトップクラスの選手が全員オーバーパーなのであるからよっぽど難しいのだろう。
普通の試合と違って、歴史のあるメジャー大会だから選手の意気込みもすごいのだろうが、逆に緊張の為か上手くプレーできない選手もかなり見受けられた。
前日までトップだった平塚選手は最終日はスコアが伸びず、ズルズルズルズルと落としていく。
2打差の2位につけていたフィリピンのJ・パグンサン選手が他の選手がスコアを落としていく中、アジアの大会で鍛えた上手さでスコアをキープし、遂に逆転して16番までに2位に2打差をつけていた。
安定したショットをしていたからこのまますんなりと優勝するのかと思ったのだが・・・。ゴルフは何が起こるか判らない。特に強風の難コースなら尚更である。
パグンサンは17番のショートホールで、前日の小田孔明と同じにまさかの池ポチャのダボを叩いた。2打差なんだから右に打っていけば良いものを・・・。と考えるのは冷静になった終わってからなのだ。
最終18番も右に曲げてボギーを打ってしまった。
結局、久保谷選手が+8と云うスコアで大逆転優勝したのだが、こう云う日は辛抱強くプレーした選手が勝つものなのである。
地元沖縄の宮里優作も期待に応えて良く健闘したが、ショットは良いのにパットが下手くそで最後は崩れてしまった。
宮里の素晴らしいショットは私には到底打てないが、この日のパットだけなら私の方がはるかに上手いと感じたほど下手だった。
やはり、ゴルフはパット・イズ・マネーである。
単なるゴルフと云うよりも、人生の縮図を見ている様で面白かった。焦らず、腐らず、コツコツと己れが今出来る最善を尽くすこと。これしかないのだ。
テレビ観戦でこれだけ楽しめたゴルフ中継は久し振りであった。