野田首相と安倍自民党総裁の党首討論を聞いて笑っちゃった。
野田首相があんなにユーモアがあるとは思わなかったからだ。特に「自民党の負の遺産が大き過ぎて3年半では時間が足りなかった」や「トラストミーは最近軽い(だったかな?)」は見事な皮肉だった。思わず噴き出してしまった。
しかしだ、その後の展開はまるで茶番劇だった。
解散を迫るはずの自民党が、逆に野田首相に解散しましょうよと言われて予定が狂ってしまいドギマギしていた。一見すると野田首相が押しているかのように見えるが、野田首相の言っていることはオカシイ。
第一、定数削減は司法で憲法違反と云う認定をされているのだから、これをやらなければ選挙をしても裁判で無効とされる可能性だってあるわけで、どうしたってやらなければならない事項だろう。これには与党も野党もないはずだ。こんなやらなければならない問題に政治生命をかけて解散させるなんて、野田首相の頭の中は一体どうなっているのだろうか?
「私は約束は守って解散する。それと引き替えに自民党に逆に約束をさせる。これは国民受けする。恰好良いだろう」と云う、自分に酔っているだけのナルシストに過ぎない。
もともと、解散を要求している自民党にしてみれば解散は当たり前である。ただ16日に解散すると云うのは想定外だったかもしれないが、それでも多少早まった程度であろう。逆に民主党の解散に反対していた議員の方は驚いたであろう。身内である民主党内に大反発が起こるであろうことは必至だ。
野田首相は今度の選挙に負けたら議員辞職するつもりなのだろうか?そうであればもう恐いもの無しで、民主党は自分と同じ考え方の人間だけで良いと腹を括ったのだろう。
いずれにしても野田という人は根回しが嫌いなのだろうなぁ。ある種プッツン解散という気もするが・・・。
昨日の党首討論で国民の支持が得られるとでも考えているのだろうか?あの場では安倍総裁を押しているように見えたが、冷静になって論点をみれば首相としてまことに中途半端なやり方だということが判るだろう。
勢力を付けつつある第三極に時間を与えない作戦のつもりなのだろうか?
果たしてどういう結果になるのか。