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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-11-18-Sunday 演劇

16日19時から

帯広市民文化小ホールで脚本家の倉本聰さんが主宰する富良野塾のOBユニットが「箱の中身」と云う演劇を公演したので妻と二人で観に行った。

このOBユニットには帯広市出身の松本りき(32)さんという俳優が所属している。りきといってもれっきとした女性であるから女優である。

このりきさんは我が家の長女と次女が通っていたクラシックバレエ団で一緒だったこともあって昔から顔馴染みである。彼女の自宅とバレエスタジオは7〜8㎞はあろうかという遠距離であったが、雨の日も自転車で通っていた頑張りやさんだった。

お父さんとは帯広青年会議所で一緒に活動していた仲なのである。このお父さんは昔、演劇青年だったと言っていたから血は争えないというかDNAはすごいものである。

私も父親が観劇などが大好きだったから幼少の頃から良く連れて行ってもらったものだった。小学4年生の時に父と二人で東京に行った時には、羽田空港で飛行機を降りてからまっすぐに有楽町の日劇ミュージックホールに連れていかれたし、翌日は寄席に連れていかれたりしたものだ。幼い時からそう云うものを見慣れてしまうと舞台が好きになるようだ。いまだに東京に出張した際に、時間に余裕が出来たら帝国劇場などに行って当日券を購入してミュージカルや演劇などを観ている。

私が観劇が好きだと云うことを松本さんの両親は知っているから、いつもこの富良野塾関係の公演の際には声を掛けてくれるのだ。だから最近は妻としょっちゅう観に行っている。

今回の演劇「箱の中身」は作家の原田宗典の原作である。人間の心理描写が巧みでなかなか面白い内容であった。

場面1は精神科の診療室内で二重人格の時計職人と医者のやりとり、場面2は拘置所内で元ボクサー同士の2人のやりとりが主である。観ていて場面1と場面2は別の話で、オムニバス形式の演劇なのかと思っていたら、途中から2つの場面が繋がっていく。

りきさんは重要な役どころの奥さん役で準主役だ。これまで彼等の全公演を観ているが、今回のはこれまでで一番面白かった。各役者の技量がかなり向上していると感じた。

小ホールは550名収容のホールだが、観客は200名程度しか入っていなかったから少々寂しかった。この日は10月28日から始まった北海道公演の千秋楽であったが入場料が他の場所は500円とか1000円なのに、帯広だけ2500円である。おそらく会場の借り賃が高額だからこういう金額設定になったのだろうが、以前にこのユニットが演劇をやったことがある、とかちプラザのレインボーホールなら300名収容のホールだからこちらの方が良かったのに・・・。日程が上手く合わなかったのだろう。

十勝の演劇好きな人間の人数で集められるのは、2000円で300名がよいところなのかもしれない。生の演劇や演芸はテレビなんかよりも数段面白いのだが・・・。もっと観劇のファンが増えて欲しいものである。