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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-11-26-Monday 長崎3

24日、3日目の長崎観光は

午前中は9:00〜12:00まで通称軍艦島こと端島(はしま)へのクルージング&上陸ツアーである。

8:30に長崎港に集合となっている。前日にホテルから出島の横を抜けて長崎駅まで20分程で行けたから、ホテルからは徒歩15分もあれば十分に到着できる距離である。初めての街で、同じ出島の横を抜ける道だけを通るのは芸がない。地図で見たら県庁の前を通っても港に行けるのでそのルートを選んだら・・・。

出島経由の道は平だったのに、この道は県庁まで急な坂を上って、県庁からは逆に港まで下り坂なのであった。後から聞いたら、出島は埋め立て地だから平だが、県庁は昔の岬の先っぽだから丘を横断して越えて行くようなものだと云う。長崎は平面の地図だけで判断するのは危険である。

この日は風が強く、雨もパラついている。クルーズの船は小さな水上バスみたいなもの、この船に客を乗せるは乗せるは、200名ほどが上船した。下の客室も上の屋根なしの場所も満席である。定員オーバーしていないのか心配なほどだ。

船は港の外に出た途端に大きく揺れ出した。波がかなり高い。波しぶきが船の客室後ろ側のむき出しの場所に居る客にもろに掛かる。可哀想に・・・。お約束通りに雨は上がった。

揺れがヒドイと軍艦島に接岸できないかもしれないと云う。その場合は周りを回って帰るだけだそうだ。かなり揺れは大きいが、なんとか接岸して上陸できた。この島は炭鉱を掘る為の人工的な島で、面積はなんとたったの6.3ha、周囲が1.2㎞という小さな島だ。そこに最盛期は5300人もの人が暮らしていたと云うから驚きだ。超過密な人口密度の島で、ここに小中学校、病院から商店、映画館、パチンコ屋まであったと云う。

そこが、1974年1月に炭鉱が閉鎖され、同年4月20日までに全員が島を離れて無人島になったという。現在は廃墟であるが2009年から上陸することが可能になり、以来観光客が多数訪れる人気スポットになっている。

上陸してみて無常感というか、せつなさというか、なんとも表現できない複雑な思いにとらわれた。人間の営みが失われるとこういう人工的なものは廃墟になって崩れていくのだなぁということがよく分かる。現在、上陸ツアーはほんの一部分しか見ることが出来ないが、グルっと一周歩いてみたいなぁと思った。

上船客の数人はせっかく上陸できたのに激しい船酔いでグッタリして座り込んでいた、もったいないなぁ〜。ここは一度は見ておくべき施設である。

12:00に長崎港に戻りターミナルビルの地下で昼食を取りながら、午後の長崎市内観光のことを考えた。今朝の道中ではないが、長崎は地図だけで判断したらとんでもないことになると考えたからである。

今、長崎は「坂本龍馬」で盛り上がっている。一昨年のNHKの「龍馬伝」のブームがまだ続いているかのようである。同じ坂本姓としては是非とも見ておきたい。

旅の情報誌を見ると「風頭公園・亀山〜龍馬通」と云うコースが良さそうであると思った。

タクシー会社に電話して「今から迎えに来てもらえるか?」と尋ねたらOKだと云うので3時間コース11700円でお願いすることにした。

これはタクシーを使って大正解であった。案の定、地図で見るのと、実際の坂道とでは大変な差であった。あの道を歩いて昇り降りしたら足腰が参ってしまっただろう。

この日のタクシーの3時間観光コースは「風頭公園→亀山社中跡→亀山社中資料展示場→若宮稲荷神社→眼鏡橋→出島→丸山公園→料亭花月→オランダ坂→グラバー園→大浦天主堂→ホテル」である。実際には3時間30分が掛かったが料金は11700円で良いという。回していたタクシーメーターはそれよりもかなり低い金額であった。最初に1時間3900円と云う設定ですということで、それを了承してお願いしたのだからしょうがないが、これならタクシーを別個に頼んだ方が安いということになる。

これまで行った観光地では「タクシーを通常で使うよりも安くして○○円で観光してあげる。メーターがその料金になったらそこでメーターを止めるから」というのが普通だったので、この長崎のタクシーの制度は???

長崎は、昔から外人が入っていた場所だからだろうか、住民の愛想が良い。どの店に入っても誰に会っても、ニコニコして親切に接してくれる。北海道の観光地とはえらい違いだなぁ〜と感じていた。そこは観光で食べている地域だからかもしれないが、見習うべきであろう。

この日の夕食は何故だか焼き鳥が食べたくなった。地元の人に聞いたら「かど屋」と云う店が美味しいと云う。だが開店時間は18時である。グルグルとその辺りを歩き回り、お土産のカステラも福砂屋の本店で購入して、付近のアーケード街などを歩き回ったが、なかなか18時にならない。ホテルの近くなので一旦買ったお土産のカステラを置いて、18時になってからその店に戻った。その店の隣も焼き鳥屋なで17時には開店していたのだが、せっかく地元の人が薦める店に入らなければモッタイナイと感じたのだ。つまり人伝ての情報というのはかなり有効な情報だと私も認識していると云うことである。

事実、素晴らしい店であった。店員の女性の愛想が良い。ニコニコして気を使ってくれる。味も最高であった。やはり地元民の情報は観光雑誌よりも正確である。常々思っていることだが、金を払えば掲載してくれる情報誌の内容は、決して地元民の評価と一致したものではないということである。旅行した時は地元の人に聞いてから行くのがベストだろう。

昼間の観光にタクシーを使ったからといっても、人間が歩かなければならないところはかなり多い。それも急な階段や坂道ばかりであるから、普段歩き慣れていない北海道人としては足腰に負担が掛かる。足がパンパンに腫れているのだ。

前日に、HTBから戻り大浴場に入った後に、夫婦2人でマッサージを受けてから寝たので、それでもまだ楽であったように思う。明日もマッサージの予約を入れておくことにしよう。