「今、群馬の知り合いから屋台の設計をやった○○○さんと云う人を知っているか?坂もっちゃんに聞いてよ」と言われたという電話をもらった。
「エッ○○○さん?聞いたことのない名前だなぁ〜、屋台って云うのは帯広の北の屋台のことなの?、北の屋台を設計してもらったのはアディ設計工房の吉野さんと云う人だよ。その○○○さんという名前には全く心当たりがないですね。北の屋台は自分が作ったとか云って講演して歩く人間が居るくらいだから、その類なんじゃぁないかなぁ〜。」と答えたのであった。
IPS細胞の某氏のように、虚言癖のある人間は多いし、そういう人間というのは妄想癖まであるようで、どうやら本気で自分の妄想を現実のことだと思い込んでいる輩もいるようである。
自分で本気で信じ込んでいるから、本人は嘘をついているという自覚がないようなのである。しかも何度も何度も言っている内に、「嘘も百編言えば真実になる」かのように、その嘘を真実だと思う他人が現れてくるのが厄介だし、また恐ろしいことでもある。
そうなると、益々その嘘がドンドンと独り歩きしてしまう。
帯広から群馬に行けば、誰も自分のことなど知る由もない。北の屋台の実情だって詳しくは知らないだろうからと高をくくって、ついつい嘘をついてしまったのだろうが・・・。
まさか、その話した人間の知人が、マジック関係者で、しかも私の師匠夫人の知り合いだという人間関係など想像も出来なかったに違いない。世間と云うのは広い様で実は狭いものなのだ。
別段、詐欺に発展する訳でもないだろうし、実害はないだろうが・・・。
屋台でも某専務理事が「北の屋台は私が作った・・・」と講演している話をその講演を聞いた知人数人から聞いた。思い出したくもない話を思い出してしまった。
講演録まで送ってくれた人もいる。それによると「坂本と云う文章が書ける人間が傍に居たから、私の構想をまとめさせて本として出版させたのだ・・・」と言っているのだ。もしそれが本当なら、その人物の名前がその本にも出てこなければオカシイだろうに・・・。構想どころかアイデアの一片すらも出したことがないから名前も出てこないのに・・・。こういう奴に限って自分を正当化する為に他人を陥れることをする。
柔道の一連の体罰問題で辞任した吉村強化担当理事のことがフッと頭をよぎった。
このご仁は、ロンドン五輪で惨敗したのに強化委員長を辞めるどころか新しく設けた強化担当理事という上位のポジションに就いたと云う。
まるで、某組合の様に横領という犯罪行為を行なったのに、そんなことをしたのは給料が少ないからだと昇給させた事例を思い出す。身内に甘い組織はやがてモラルハザードを起こしてもっと大きな問題を引き起こすものだ。
平気な顔をして嘘をつく人間危険である。へちゃらで他人を裏切るものだからだ。なにせ恥というものを知らない人間なのだから。