妻から「雛人形でも飾ったら?」と言われた。
五月人形は飾ったことはあるが、生まれてから今日まで、ただの一度も雛人形を飾り付けしたことがない。あれは女性が飾らなくてはならないものだと思っていたからだ。
妻曰くは「そんなことはない。男だって暇だったら飾っても良いんじゃぁないの」と言う。長女も次女も現在は家に居ないのだから飾る必要などないのではないかと思うのだが・・・。
どうせ飾っても、3月3日が過ぎたら、今度は雛人形を出し放っしにしておくと婚期が遅れるからとか言って早々に片付けなければならないと云う。
まことに面倒な風習である。
第一、また地震でも起きたら壊れてしまう可能性だってあるじゃぁないか。
でも、妻に緒逆らうと・・・。他にすることもないから、物置から引っ張り出して来て飾ることにした。
我が家の雛人形は、妻の両親が、長女が生まれた初節句の時に買ってくれたもので、やたらとデカイ。飾り付けはやったことがないから土台の組み立て方も良く分からない。
妻は私一人を家に残して、出掛けて行った。
一人で組み立てるのはなかな難しい作業である。どうせすぐに片付けることになるのに、毎年毎年組み立てるのは、何故なんだろう?
まぁ、日本の伝統的な風習だからと我慢して並べたのであった。