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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-04-04-Thursday 日銀

日銀の黒田東彦新総裁が、

「これまでとは次元が違う金融緩和だ。戦力の逐次投入はせず、現時点で必要な政策をすべて講じた」と豪語する記者会見を4日行った。

どうも経済のことはよく分からないが、黒田総裁の雰囲気だけは意欲を感じさせる。前任の白川方明前総裁は大人しくて淡々としていたから意欲が前面に出てくるタイプではなかった。なんだかみかけだけ見てると頼りない感じがしたものだ。

景気は「気」からとよく言うが、白川前総裁の頼りなさそうなキャラクターがかなり景気に悪影響を与えていたかもしれない。

しかし、かつての世界の金融情勢と現在の世界の金融情勢では、かなりな変化を遂げているから、一国の中央銀行の思惑通りに事が進められる簡単な状況ではないだろう。

ギリシャやキプロスなど世界的には大した金額ではない国の情勢が、世界の金融にこれだけの悪影響を及ぼしたのだから、逆に、世界第三位の経済国である日本の景気が上がれば、ひょっとすると世界経済が連動するかもしれない。それだけ人間の大衆心理というか、群衆心理というか、そう云ったものが、どういう方向に向かうのかは予想は難しい。まさしく「気」の世界であろう。

景気が良くなるのは気分的には良いのだが、現在(いま)が良ければ式で、借金を先送りするだけなら子孫らに申し訳がたたないだろう。

かつては世界の経済が行き詰ったら、戦争で一回チャラにするという方法で乗り切ってきた。しかし、これだけ核兵器が蔓延したら、世界大戦は起こせないだろう。

アフガンやイラクなどの地域限定の戦争も、アメリカを見れば、軍事産業の在庫一掃の為の戦争であって、アメリカ政府自体は戦費の負担で苦しんでいる。軍事産業を儲けさせただけである。しかも、貧しい人達を大勢、軍隊に入れて給料を払うことで経済効果を狙ったのだろうが、戦争で傷ついた精神的なものはアメリカ国民を蝕んでいる。もはや戦争は経済発展には寄与しない。

北朝鮮は瀬戸際外交ならぬ、崖っぷち外交になって、最後のあがきで挑発行為を繰り返しているが、原発を再稼働させるとか、ミサイルを配備するだとか、大金の掛かることばかりで、しかも実際にはやれない事ばかりであろう。おまけに開城工業団地から韓国人従業員の立ち入りを禁止した行為は、貴重な外貨獲得を自ら放棄したような、自分で自分の首を絞める愚行である。

もしも、本当に金正恩がこのまま金の掛かることばかりをやり続けたら、北朝鮮は飢えて自ら崩壊することになるだろう。飢えが体制崩壊を加速させることぐらいは判っているはずだが・・・。

恐ろしいのは、やけのやんぱちになって日本にミサイルを撃ち込むことだ。そこだけ万全の体勢を取れれば、挑発に乗らずに放っておけばよいのである。恐いのは5月11日だ。