オーストラリアのアダム・スコットが優勝したが、かつて同じオーストラリア出身のグレッグ・ノーマンが何度も2位に甘んじていたから、オーガスタにはオーストラリアに勝たせない何かがあるのかもしれないという気にもなろう。
今回も、同じオーストラリア出身で優勝を争い、最終組から2組前でプレーしていて途中まではトップだった若いジェイソン・ディは最終日の16・17番で連続ボギーを叩いて脱落したものだから、あっ、又か!と思ったのだった。最終組の1組前でプレーしていたA。スコットが18番で長〜いバーディパットを決めて1打抜け出し、本人も優勝を確信したのかスゴイガッツポーズを何度もしていたが、最終組の43歳、2009年にマスターズで優勝を経験しているアルゼンチンのカブレラが18番のセカンドショットがピン90㎝に付けるスーパーショットでバーディを取って並び、プレーオフに突入した。
このプレーオフも面白かった。結局、最後は2ホール目でスコットがバーディを決めて、オーストラリア人として最初の優勝者になったのであった。
日本勢は藤田がまるで振るわずに予選落ち、石川もギリギリのギリギリで予選を通過し、最終日は−4打で回って最終スコアは+4であったが、先の3日間は振るわなかった。
欧米人は500ヤード近いパー4の第2打をアイアンで打ってくるのだから、日本人は飛距離ではまったく歯が立たない。
飛ばし屋だと思っている私でさえ、アイアンが4〜5番手違うのだから・・・。
ガラスの上でパットしているようなグリーンの速さにも驚いたが、このグリーンでバーディを取れるのだからやはり世界のトッププロというものはスゴイものである。
タイガー・ウッズは2日目の15番で、旗竿にボールが当たって池に入ったのが不運であった。完璧なショット過ぎたのが仇になったわけである。
その後の処理で、元の場所の最近地から打たずに2ヤード下がって打ったことが問題になって結局2打罰を科されてしまった。レバ、タラはゴルフでは禁物だが、もしもあの1打が旗竿に当たらずに、パットが入ってバーディだったらタイガーが優勝していたかも・・・。
だが、あの処理の仕方は「タイガー裁定」として後々まで残るかもしれない。本来ならスコア誤記で失格のはずなのだから・・・。
マスターズの開催されるオーガスタゴルフ場でプレーしてみたいが、叶わぬ夢であろう。プレーできないまでも一度直に見てみたいものだなぁ〜。