居なくなるので私一人で夕食を食べることになった。
会社から一緒に帰宅して、私はジャージに着替え、温泉銭湯に持って行く道具(シャンプー&リンス、ボディソープ、手拭、バスタオル、着替え等)を準備して、妻を会場まで送って行くつもりになっていたら・・・。
妻が「あなた、まさかその恰好でどこに外食に行くつもりなの?」とキツイ口調で問い詰める。私は「そうだなぁ〜吉野家で牛丼でも食べてから、そのまま真っ直ぐに温泉に行くよ」と答えたら「あなたは顔が知られているから、そんな恰好で一人で牛丼なんか食べていて、誰か知り合いにでも遭ったらどうするの?」と云う。
別にどんな格好で食べに行こうが勝手だろうに・・・。
わざわざ着替える程のこともないと、そのままジャージ姿で妻を送り、吉野家で牛丼を食べて、温泉に行ってから帰宅したのであった。
東京に居た大学生時代は吉野家の牛丼には随分助けられたものだから、たま〜に食べたくなるのだ。
まだあの当時(昭和51〜55年)は吉野家がツブレル前で、ガンガン出店攻勢をかけていた時期だった。都内に新しい吉野家の支店がオープンしたら都内の全店で100円セールをやっていた。
お米と肉が100円で食べられるなんて、しかもそこそこの旨い味でなんて、なかなか無かったから朝昼夜と3食とも牛丼で済ませたことがあったくらいである。
当時の客は男子学生か労働者風の男、サラリーマンぐらい、全部男しかいなかったが、今日入って驚いた。家族連れが4組、男女のカップルが4組もいたのだ。男一人だけの客も6人ほどがいたが、女性の一人客が3人いたのにはビックリした。時代は変わった!
ジャージ姿で食べていたのは私だけで、皆小ざっぱりした格好で食べている。やはり、せめてジーパンぐらいの恰好で来るべきだったか!