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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-04-25-Thursday 会津若松3

23日(火)

今日はもう帯広に戻らなければならない。

帰りはまた仙台空港から新千歳空港に向かい、列車で帯広に戻る旅程である。

福島空港からは新千歳空港にも飛行機が飛んでいるのだが、どうにも時間が上手く組めないのでこのルートは断念した。

会津若松から仙台まで来た時と同じに高速バスで帰るのもつまらないと思い。帰りは列車で会津若松駅→(普通列車)→郡山駅、郡山駅→(新幹線)→仙台駅、仙台駅→(空港アクセス線)→仙台空港という別ルートで帰ることにした。値段はこの方がバスよりもかなり高くなるが、同じ道を同じ乗り物で帰る方がもっとつまらないからだ。

会津若松駅の出発時間は13:11だから、午前中はかなり観光が可能だ。06:00に起床、朝風呂に入ってスッキリし08::00に囲炉裏の前で朝食、どれもこれもこの旅館の料理は美味しいが、特に塩鮭が絶品であった。塩加減が甘過ぎず辛過ぎず絶妙であった。本場の北海道でもあんなに美味しい鮭はなかなか食べられない。

日新館は9時に開館ということなので「芦名」から9時に車で会津若松駅まで送ってもらい。コインロッカーにスーツケースを預けて、タクシーに乗ることにした。駅のタクシー乗り場に女性ドライバーが運転するロンドンタクシー風の変わった車のタクシーが停まっていたのでそれに乗車。

この日は朝から快晴で気温も温かい。日新館をユッタリ見学して、10:30に迎えのタクシーを電話で呼んだら、また朝と同じロンドンタクシーが来てくれた。昨日休館日で見られなかった県立博物館に行って見学、12時に博物館前の周遊バス乗り場からバスに乗って会津若松駅に向かう。この鶴ヶ城近辺から博物館前までの道が車の大渋滞になっているようだ。目の前にバスが見えているのに100m進むのに15分程も掛かっている。一緒にバスを待っていたおばちゃんも私達と同じ電車に乗るのだろう、1時間以内に駅に到着するのかとても心配していたが、この博物館から先はスムーズに車が進んだので20分程で駅に到着したのであった。

こういう時に自家用車で来る人の気がしれない。なぜにわざわざ渋滞の中をイライラしながら運転しなければならにのだろうか?

皆が郊外の駐車場までは自家用車で来て、あとは循環バスなどを使えば皆がスムーズに移動できるのに・・・。

13:11発の電車まではあまり時間がないので駅の構内の立ち食いのラーメンを食べて昼食を済ませた。隣の喫茶店で会津ソフトと書かれていたソフトクリームをデザートに食べてみたが、みたらし味と田楽味噌味の2種類がある。どんなソフトクリームが出て来るのかドキドキしながら待っていたらなんのことはないソフトクリームに田楽味噌を塗っているだけの代物であった。味もしょっぱくて微妙〜。会津の食べ物はこの味噌味が多いが総じてかなりショッパイ。私も比較的濃い味のものが好きではあるのだが、それでもショッパイと感じるのだから相当なものである。NHKの大河ドラマ「八重の桜」にあるように幕末には会津藩が京都守護職で京都に行っていたのだから、もう少し京風の薄味を覚えて来ても良さそうな感じがするのだが、この辺りの味覚にも会津人の頑固さがあったのであろうか?

時間通りに電車は運行され、会津若松駅→郡山駅→仙台駅→仙台空港→新千歳空港→新千歳空港駅→南千歳駅→帯広駅と乗り継いでようやく22:45に我が家に到着した。

今回は新しい大きなホテルと古い小さな旅館という対照的な宿に泊ったが、この比較がとても勉強になった。たとえ小さな旅館でもおもてなし(ホスピタリティ)とは何なのかを理解した接客をすれば客は満足するものなのだ。逆に、表面上のサービスはたくさんあっても、全ての行動が本質を理解していないで、上っ面だけでやっていると、逆に悪い箇所ばかりがかえって目立ってしまうものだ。この極端な差を目の当たりにしてサービスとホスピタリティの違いを改めて勉強させられたようで面白い旅であった。

「芦名」に泊った時に妻が、「そういえば旅館で思い出したけど・・・」と昔の嫌〜な話をしだした。私のJC(青年会議所)の先輩で旅行会社をやっていた人がいたのだが、この人に妻の両親の旅の手配を頼んだ時の話だ。その人物が手配したのは値段が一人3万円弱もする旅館であるから高級な旅館だと思っていたら、それが普通のビジネス旅館であった。トイレも洗面所も共同、料理も普通の定食。妻の両親も私からの紹介だからと遠慮してそのことを告げられずにいたと言う。しかし、数ヵ月後に、我が家の家族旅行を頼んだ時にそのデタラメさが露見した。

半年前から申し込んでいるのに10日前になってもホテルと飛行機の便が決まってないと言う。「そんな馬鹿な!」とブチ切れた妻がその兄貴が経営する旅行会社に出向いて抗議したら「キャンセルしても結構ですけど今からならキャンセル料は半額頂きますよ!」と言ったもんだから、ますますブチ切れた妻は、直接にツアーの元請け会社に電話して確認してみたのである。すると「そのような予約は入っていません」と信じられない答えがかえってきた。

キャンセル待ちで安く購入して、こちらには通常の値段で売って、その差額を抜くつもりでいたようなのだ。

当然ながら妻はカンカンに激怒、以後は2度とその旅行会社を使わなかったのは言うまでもない。そんなフザケタことをやっているからその旅行会社はその後すぐに倒産したのであった。そのフザケタ奴は今でもツラッとして帯広の街を歩いているが・・・。

ホスピタリティの欠如した人間のやることはどこまでいっても表面上だけのモノマネに過ぎない。一刻も早く本質を理解した運営に戻さないとここもダメになってしまうと危惧している。

今回の旅はいろいろと面白い体験をさせてもらった。