«前の日記(■2013-05-01-Wednesday) 最新 次の日記(■2013-05-03-Friday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-05-02-Thursday 命日

今日5月2日は

父の22回目の命日だ。

来年が23回忌になるのだから月日が経つのは早いものである。

父は昭和2年7月25日生まれ、平成4年5月2日の誕生日前に亡くなったから満年齢で64歳で亡くなった。日本人男性の平均寿命が80歳を超える現代としては、いささか早過ぎた。

父は生前、大きな病気などしたことがなく体力には自信を持っていたし、父の母(私の祖母)は90歳まで生きたから自分は長寿の家系だと信じていたようである。むしろ母の家系の方が若死にで、母の両親は共に60歳代で亡くなっているし、本人も病気がちだったから母の方が先に逝くと皆思っていたのだ。その母が82歳で健康に生きているのだから、人の人生と云うものは分からないものである。

父は生前、私に坂本家の歴史やら帯広の商業の歴史などを随分話して聞かせてくれた。その主な場所はお風呂であった。

父は坂本家を継いでいるが、五男坊である。父の父(私の祖父)の勝は67歳で亡くなっていて、その時父の年齢が27歳だったので、相続では大変に苦労をしたようだし、坂本家の歴史そのものも祖父からはまだ十分に伝え聞いていなかったようである。

父にしてみれば、きっと私に、坂本家の跡取りとしての教育をしたつもりだったのだろう。

私も歴史が好きだから、父の話は興味深かったし、なにより面白かったから今日でも良く覚えている。

あんまり早くから自分が死んだ時のことを考えて準備しておくと早死にしてしまうのかもしれない。

先日の病院での検査時にふっとそのことを感じた。

息子は今年大学を卒業して就職をした。

私は学生時代にマジックに狂ってプロマジシャンになりたいなんていう夢を持ったが為に就職活動というものをしたことがないし、「バカ野郎!」の一言で夢は無残にも打ち砕かれ、就職する先もないから、そのまま父の会社に入社して今日に至る。

今思えば、他人の飯を喰ってみることも必要であったと後悔しているところだ。息子はこれから一応他人の飯を喰うことになる。

跡取り教育が出来るのはまだまだ先のことであろうから、もう少し生きていなければならないかもしれないなぁと、お経を聞きながら感じたのであった。