母がお寺に連れて行って欲しいと言う。
我が家の宗派の曹洞宗のお寺ではなく、母の実家の宗派である門徒のお寺である。
母の実家は道北の町留萌にある。母は三人姉妹の長女であるが、三女が2年前の暮れに亡くなり、実家の親族は次女と2人だけになったことで、母の両親のお骨を供養してくれるお寺を十勝に探しているのだ。
新聞に永代供養の広告を見つけて、そこを実際に見に行きたいというのである。
まぁ、天気も良いし、新しく買ったばかりの車の馴らし運転のつもりでドライブに行くことにした。カーナビでお寺の名前を入れてスタートしたが、自宅からの距離は27㎞と表示されたから、かなり辺鄙な場所にあるようだ。田舎道をゆっくり走って45分も掛かってしまった。
私が付き添う分には連れていくことは出来るが、バスも走っていないし、タクシーなら料金が片道七千円はゆうに掛かりそうな所であるから、母も「簡単にはお参りに来れないし、他の人に場所の説明も難しいから諦める」と言う。
まぁ、別に宗派が違っても供養は出来るだろうから曹洞宗のお寺に聞いてみたらということで落ち着いた。
天気も良いので久し振りにグル〜ッと十勝をドライブすることにした。
途中で買い物を済ませて自宅に戻ったが暇である。今日は小学校の運動会だから、温泉が混むだろうと思い、明るい内に温泉に行くことにした。
今日はドライブついでに隣町の芽室町の川北温泉まで足を運ぶことにしたのである。
日曜日だが、まだ明るい3時半頃だから、さすが温泉も空いていて快適である。1時間浸かって4時半に、そろそろ上がろうかと思ったら・・・。
ドッと40人位の団体さんが入って来た。まるでテレビのドッキリ番組でいきなり大勢の人数がドドッ〜と押し寄せてくるような感じで恐怖すら感じた。
私はちょうど脱衣所で身体を拭いていたところだが、いきなり一度にこの人数が入ってきたら、洗い場の数が20人分くらいしかない温泉なのにどうするのだろう?
それこそ湯船にだってこの人数は入れないゾ!と思いながら待合所で妻を待った。
妻もすぐに出て来たが、女風呂も同様の状態だったとのこと。きっと小学校の運動会が終わったからドッと団体で来たのではないか?と言いながら駐車場に出たら、大型観光バスが3台停まっていた。
団体旅行客がこの温泉に来たようだ。でも、こんな小さな温泉にこの人数は無理なんじゃないの?
もしも、運動会帰りの客も大勢来ていたら・・・。
観光会社も少しは連れていく場所を考えないと、十勝の温泉の評判が悪くなってしまうゾ!