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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-06-19-Wednesday あぁ〜北の屋台よ2

18日付けの私のブログ「あぁ〜北の屋台よ」に

対して色々な感想メールが入ってきた。

随分と大勢の方が読んでくれているのかと思うと嬉しくなる半面、反応がやたら早くて恐い部分もある。

感想メールの中には「(客の)全員が全員クレジットカードで支払うわけではないだろうから、日々の営業に支障をきたすなんてことはないだろう」とか「決済が1ヶ月後というが最長が1ヶ月であって、締切日直近の日(の使用)であれば数日だろう」〈( )内は私の補筆〉などという反論的なというか指摘的なニュアンスのものもあったが、概ね賛意を表明しているものが多かった。

指摘に関しては、まさにその通りである。確かに、客の全員がクレジットカードで支払うわけではないだろうし、例え制度を導入したところでクレジットカードを使用する客はごく少ないであろう。

私が言わんとしていることは「屋台」というものの理念を、運営者である組合はどのように考えているのか?ということである。

私の耳には「毎月の家賃の支払いに汲々としている屋台店主も居る」という噂話がいくつか聞こえてくる。その一方でかなり儲かっている屋台店主も居るということだ。つまり北の屋台の店主間で相当な格差が生じているということだろう。

その儲けが上の部類の店主達の要望に合わせてクレジットカードを導入したということならば、ちょっと開業時の北の屋台の起業理念とはかけ離れてしまっているのではないかという危惧である。

北の屋台は、街中の一般賃貸物件にいきなり出店するにはまだ時期尚早だから、まずは屋台で修業して、資金を貯め、客を掴み、商売のコツを体得してから街中に出店するというものであった。それだからこそ中心街活性化事業としての認定も受け、補助金も頂いてオープンできたのである。

だから、その精神を忘れ、儲かるからと卒業を躊躇ったり、屋台の精神を破壊して、後継者を育てないなどということがあってはならないのだ。

儲かっている屋台店主にとっては1ヶ月後の決済など屁でもないことだろうが、もしも家賃の支払いに汲々としている店主の屋台でクレジットカードを使う客が多かったら、その店は運転資金がショートしてしまうかもしれないではないか。そのような危険性を侵してまでも、更には日銭商売と云う屋台のイメージや意味を捨てるメリットがクレジットカード導入にあるのだろうか?ということなのである。

「便利さ」というものには不可逆性がある。一旦便利にしてしまうと、後から、それを不便に戻すことは受け入れ難くなってしまうのだ。

だからこそ、北の屋台を便利になものにするのは簡単に思い付きでやってはいけない。相当慎重に研究してから実施しなければならないのである。

北の屋台のコンセプトを創った人間としては、改悪にしか感じられないのだ。少数の利益よりも、もっと北の屋台全体の利益になるような施策をやってもらいたいと願っている。