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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-07-20-Saturday

高田崇史良いねぇ〜

活字中毒で常に本を読んでいないと落ち着かない私の血を唯一引き継いでくれた感のあるカナダに留学中の次女から本を数冊送って欲しいとのメールが入ったので本屋に探しに行った。

リクエストの内の一冊は先の直木賞を受賞したばかりの桜木紫乃さんのホテルローヤルである。

昨日のニュースでは、桜木さんの出身地の釧路の本屋では売り切れになっているとのことであった、場所的に近い帯広も多分そうだろうなとは思ったが、カワイイ娘の為に探しに行ったら案の定・・・。

藤丸のくまざわ書店、長崎屋の喜久屋書店、宮脇書店と、帯広市内の大きな本屋は軒並み売り切れであった。

活字離れが激しいと言われているが、まだまだ話題になったものは読まれているようである。

リクエストされた本を探している内に、大好きな作家の高田崇史の新作「軍神の血脈(楠木正成伝)」と云う本を見つけたのですぐに購入した。

私は高田崇史の歴史解釈が大好きで、「QED」シリーズ・「カンナ」シリーズは全巻読んでいる。

楠木正成は、源義経・織田信長と並んで日本の軍事の大天才である。私は歴史、特に日本史が大好きで、更に梅原猛史観や井沢元彦史観のように新たな解釈で歴史を捉え直すことが大好きだときているのだから、当然ながら高田崇史史観も大好きなのである。

楠木正成の軍略モノは歴史の雑誌には必ず登場するほど人気がある。鎌倉幕府の最後、後醍醐天皇の建武の新政、足利高(尊)氏の室町幕府の時代に活躍した人である。

少数で大軍を破るゲリラ的な戦い方や負けると判っている戦いに命を掛けて赴いたことから忠臣の誉れが高い人物でもある。

しかし、私も昔から気になっていたことだが、最後の戦いであった湊川の戦い方は、それ以前の正成の戦い方と比べると、あまりにも不自然な負け方だなぁと感じていたのだ。

ここで内容を書いてしまうと、まだ読んでいない人には手品の種明かしと同じことになってしまうから、ここでは書かないが、その疑問に十分に答えてくれる内容の本であった。

歴史は資料だけから見てはいけない。勝者側、敗者側の両面から見た心理、時代背景、当時の人間の考え方を総合的に考えなければならない。

面白い!高田崇史恐るべしである。