善戦虚しく負けてしまった。
7回を終了時点では2対1で勝っていたからひょっとするとと思ったのだが、8回に3点入れられて2対4になってしまった。
最終9回にホームランで1点差に詰め寄ったが残念ながら反撃もここまでであった。
しかし、一時期だけでも勝っていたのだから実に惜しかった良い試合であったと思う。
武蔵大学の高橋徳行教授が10日に来勝した。今回は北海道の実家に寄ったついでに帯広まで足を伸ばし、久し振りに北の屋台を見てみたいとのことで、私のメールに一緒に飲みましょうとのお誘いがあったのである。
高橋教授は経済学部の教授で北の屋台のビジネスモデルを研究していて本まで出版されている。
私が辞めた後の北の屋台を見てみたいのだという。教授からは、私が考案した北の屋台のビジネスモデルは素晴らしいと最高の評価を受けているのだ。私が正式に北の屋台を辞めたのは07年3月末のことだから、もうかれこれ6年以上もの年月が過ぎたわけだが、ビジネスモデルが完璧なら、考案した私が現場に居なくても、運営システムは上手く機能しているはずだというのである。
システムは管理する人間がよっぽどの愚か者でもなければ、運営に支障をきたすようなことはないであろうともいう。
まずは、北の屋台の卒業生の「らくれっと」に行く。屋台を卒業した人の店がどのような営業スタイルでやっているのかを見てみたいとのことである。らくれっとも繁盛していて満足されたようだ。1時間半ほど居て結構お腹も一杯になったが、この後は北の屋台の現状を見たいという。夏の暑い盛りは、屋外で飲む屋台は繁盛している。各屋台が通路にまでテーブルを広げていて、まっすぐは歩けないほどだ。
まずは3期目から入居して仕事を始めた店が見たいとのことなので「綾乃」に入る。40分間ほど居て客の会話を聞いていた。この時期は観光客が多い。初めて北の屋台に来たという若いカップルが3組居た。今年のこの時期の帯広は何故だか観光客が多い。何かの大会でもあるのだろうかと聞いてみたら、どうやらサッカーの試合があるようである。
次に以前にも入ったことのあるという「串のやっさん」に入る。今は25歳の娘さんと二人でやっている。ここにも若いカップルが3組入っている。男同士2人で居る客は私たちくらいだ。やはり、サラリーマンが会社帰りに一杯引っ掛けていくという従前の屋台とは客層が異なる。
教授は、さすが坂本さんが作ったビジネスモデルは素晴らしいと感心してくれたのだった。ただ1点、教授が呆れていたのは、クレジットカードの導入であった。どこの屋台店主も望んではいない様子であるし、日銭商売の屋台で売掛をするなんてバカなことをすると呆れていた。完璧なビジネスモデルも、こういうコンセプトを破壊するようなことをやっていると客が離れていく危険性があるし、店主達のことを考えていないと指摘されていた。私もまったく同感である。
2人で結構な量の酒を飲んだので、さすがに酔っ払ったし時間も23時になったのでホテルに送った。
久し振りの北の屋台であったが、混んでいたし、比較する為に通った十勝乃長屋とはまた雰囲気が異なっている。やはり、長屋形式で1軒ずつ囲ってしまうよりも、屋台形式のオープンの方が隣の店の客も見えるから賑わいが演出し易いと感じた。
北の屋台と云えば、私のところに某雑誌社から電話取材が入った。
どうも北の屋台のスキャンダルを追っているようだ。
私にしてみれば、いまさら驚くほどの内容ではない。以前からこのブログで指摘しているようなことばかりだからだが・・・。
私は自分の名前を冠に付けたこのブログで、堂々と北の屋台の問題点を指摘しているが、雑誌社には匿名の投書が届いたようなのである。
どうせ告発するなら正面から堂々と名乗ってやった方が効果があると思うのだが・・・。第一、匿名の投書なんてものは、普通は取り上げられないものだからだ。
しかし、実際に記者が動いたということは、よっぽど、その雑誌好みの話題だったのだろう。
雑誌にスキャンダルが載ることは決して好ましいことではないが、キッカケがなんであれ、この際、北の屋台は膿を出し切って、正常化することが必要だろう。