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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-09-05-Thursday 失せ物

マジックの師匠であった

故ジミー忍師の奥さまのマコママから届いたマジック道具を分類していて師のオリジナルマジックで、ジミー忍と云えば「ファイヤーシンブル」とすぐに出てくるほどの、師の代名詞というか専売特許と云うか、そういうマジックがあるのだが、その道具がみつからないのだ。

「ファイヤーシンブル」というマジックはジミー忍師が考え出したオリジナルマジックでる。

裁縫道具の「指抜き」のことを英語で「シンブル」というが、10本の指先に嵌めたシンブルに炎が付くというもので、幻想的で美しいマジックである。

炎を使うマジックは動物を使うマジック同様に非常に難しいマジックだ。

炎の燃料であるオイルは、本番直前に染み込ませないと蒸発してしまうし、あまり長く所持していると服に染み付いて引火してしまう恐れもある。染み込ませる量も、多過ぎたら危険だし、少な過ぎたら炎が小さくなって迫力が出ない。経験が重要な要素になる。

私がまだ学生だった頃、学生連盟に所属している大学の学生が、ジミー師のファイヤーシンブルを真似て、見よう見まねで演じた者がいたが、指先に火傷をしてマジックが出来なくなってしまったということがあった。

それほど難しいマジックである。

私は火が怖いから演じる気はサラサラないが、博物館には絶対に飾らなければならないマジックであると思っていた。

先日来、届いてきている師のマジック道具を、未使用の広い部屋の床に並べて、分類をしているのだが、そのファイヤーシンブルがみつからない。

マコママに「博物館に飾りたいから送って欲しい」と電話したら、「私も博物館に飾ってもらいたいと思ったから送ったはずだ」という。

何度も、何度も探したがみつからない。同じ日に同じ場所を探しても、なかなかみつからないことがあるから、また日を改めてじっくり探すことにしよう。