加藤コミッショナーが辞任を表明した。
ようやくと云ったところである。遅過ぎた。
しかし、なぜ今何だろう。
優勝が決まるか決まらないかという、今まさにペナントレースが盛り上がっている最中で、
飛ぶボール、飛ばないボールの問題が出たところで、自身の責任を取るべきであった。
いつまでも地位にしがみつく態度は日本人には合わない。日本人には潔さの美学があるからだ。
何でもかんでも、すぐに「責任取ります」と口で言うだけで、サッサと辞めるのも問題があるし、それこそ無責任な行動だが、辞める原因になった「統一球問題」の真相を明確にしないまま、うやむやのままで辞めるのも無責任であろう。
人間性が疑われる。
どうも、辞めたら全て終わりにしよう。死者を鞭打つなという感情に持っていこうとしているようでスッキリしない。
明確な責任の取り方は、全てを明らかにして、自分が責任を負って辞任すれば良いのである。
誰が悪かったのか、どうしてああなったのか、世間一般には何も公表しないで、辞めるのは逆に問題を長引かせるだけだろう。
せめて、最後の出処進退だけは美しくおこなって欲しいものである。