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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-10-09-Wednesday 善管注意義務

みずほ銀行の暴力団への融資

に対する隠蔽工作が思わぬ方向に展開しはじめた。

善管注意義務とは「善良な管理者の注意義務」の略である。

『企業の取締役などの役員には高度な経営上の「善管注意義務」が定められており、この義務に違反して会社に損害を与えた場合には損害賠償責任を負うことになる。』というものである。

この善管注意義務違反は高リスクの取引を続けて会社に多額の損害を与える「積極的なミス」だけではなく、会社に損害を与えることを知りながら事態を放置していた「不作為」の場合も問われることがあるそうだ。

みずほ銀行では当時の頭取をはじめ経営陣が反社会的勢力(暴力団)への融資について報告を受けながら、何らの対策を講じずに放置して、会社に損害を与えた疑いが強まっている。

今の世の中は、隠蔽しようと思っても、隠蔽など完全に出来るものではない。

必ず、良心の呵責の苛まされる人間が出て来るものなのだ。

告発とまではいかなくても、そういう人間がフッと他人に漏らす一言が拡がり、それが蟻の一穴になって巨大なダムをも破壊することがあるのである。

今回の例はその最たるものだろう。

隠蔽するよりも、公表して、スッキリしてから再出発すれば、本体に与えるダメージも少なくて済むのに、誰かを庇おうとして嘘などついてしまうともうダメだ。

その嘘を誤魔化すために、更に嘘を重ねることになる。しかし、嘘は矛盾だらけだ。この情報化の時代に誰でも分かるような嘘をついて事態を収拾しようとしたら、かえって大事になっていくのである。