運営するレストランなどで、メニュー表示と異なる食材を使用していたことが判明した。
既製品のハンバーグを使用していたのに「手ごねハンバーグ」と表示したり、「芝エビ」と表示していたのに安いバナメイエビを使用していたなど40品目で食材の偽装をしていたという。
一般の客は場末の食堂とは違って、有名ホテルと云う「ブランド」で食事をしているのだ。ブランドというものは信用を意味していると思う。
調理される前の食材を見るなら、その違いが分かる人も食通ならいるかもしれないが、その食通だって調理されてしまった食材が表示と異なるものだなんて分かる人はそうそうはいないだろう。いや、ほとんど居ないのではないだろうか?
メニュー表示と異なる食材を使用した人間は、まさにそこに付け込んだのであろう。
有名ホテルのブランドの信用力を逆手に使ったのである。これは、ホテルの信用を著しく傷つける行為であるし、食べ物を提供する職業に就いている人全員に関わる大問題だ。
表示が信じられなくなったら、一般人は何を信用して食べれば良いのか分からなくなってしまう。
阪急阪神ホテルズでは、内部調査でこの問題を把握した6月以降に、この事実を公表しないままにメニュー名を変えるなどの偽装、隠蔽工作をしていたというし、ニュースで社長の会見が流れていたが、「偽装ではなく誤表記である」と力説していたが・・・。まだまだ、この誤表示問題には、まだまだ根深い問題があるようである。