その「浅野号」がカンボジアの舗装されていない悪路を13年間も走り回ったものだから去年、ついに廃車になってしまったのである。
昨年の秋に上智大学の100周年記念式典に浅野さんが出席した際に、その話を聞いた浅野さんは新しい車の寄贈を申し出たとのことで、今回も「坂本!お前が手配一切をやれ!」と仰せつかった次第なのである。
こういう善行の下働きはやっていても楽しいから喜んで引き受けたのだが、11月中旬になっても石澤先生から連絡が来ないので、その旨を浅野さんに伝えると「先生は遠慮されているかもしれないなぁ、坂本!お前の方から先生に連絡してみろ!」とのこと。
すぐに上智大学の「アジア人材養成研究センター」の石澤先生宛てに手紙を出したら、すぐに連絡が入って「本当に浅野さんのお言葉に甘えてもよろしいのでしょうか?」と遠慮がちに言われるので「浅野さんの気が変わらない内に手続きをしましょう」と答えておいた。
先生は12月初旬にカンボジアに行くので現地のスタッフと車種などの検討をしてから連絡するとのことだった。
一旦、日本に戻ってきて12月17日には車種も決めたいのだが云々というメールが入ったが・・・。
これが結構な値段がする車である。すぐに浅野さんにその旨を連絡したら即OKだと云うではないか!
ウ〜ン、さすが太っ腹ら〜!ゴルフをやる時もこれくらい太っ腹なら良いのに・・・。
石澤先生は12月23日に再度カンボジアに行って、そのままカンボジアで新年を迎えると云うが、出来ればその時に現地で購入したいと言う。だが、そうなると金曜日の20日までに全手続きを終えなければならないのだった。
実質2日間しか時間の余裕がなかったので、結構忙しい思いをしながら手続きを終えた。
石澤先生からは「素晴らしいクリスマスプレゼントになりました。ありがとうございます。」とのメールを頂いたのであった。
正月に届いた写真には、カンボジアで購入した新車の横でほほ笑む石澤先生の姿が写っていた。
この話は石澤先生が帰国後に、複数の新聞社に報告をして記事にしてもらうとおっしゃっていたから近日中には新聞記事になるであろう。
そして、メールには再度カンボジアで贈呈式(僧侶に安全祈願のお祈りをしてもらう儀式)をするから、浅野さんと私にまたカンボジアに来て欲しいとも書かれていた。
カンボジアにはすでに数回行っているから、浅野さんとは「今度はミャンマーに行きたいですね」と話している。石澤先生には5日のテレビでやっていたミャンマーの仏教遺跡を案内してもらいたいとリクエストするつもりである。