母が夕食をご馳走したいという。いつまで経っても子どもは子どもということであろう。さすがにもう自分で作るのではなく外食でということだが・・・。
何処にしようかと相談しているうちに、六花亭本店2階の洋食レストラン「ホーム」にすることになり母と妻と3人で訪れた。
ここのシェフの井出さんは、かつては西2条の我が家の店子で、家の東側で洋食の草分けであったレストラン「ドラゴン」のコックさんだった人だ。そのドラゴンの主人山崎多美也さんの娘さんを嫁にもらい独立してホームを開店した人だから、それこそ私が生まれた頃から知っている方である。ホームのコックをしている絵が上手い娘さんの宏子さんは私よりも2学年下で私たち兄弟と一緒に遊んだ仲である。
久し振りにホームの洋食が食べたいねということになったのであった。母がこの店に来るのは久し振りだったので井出さんの奥さんが「あら、おばさん珍しいわね」と挨拶に来ると「今日は和昭の誕生日だからお祝いに・・・」と言うと「和昭ちゃんはいくつになったの?」と聞かれた。いくつになっても私は「カズアキちゃん」なのである。
誕生日だからとワインとデザートをサービスしてもらい美味しい洋食を堪能したのであった。
家に戻ってテレビをみたら「STAP細胞」だかという第三の万能細胞を発見したというニュースが流れた。ノーベル賞を受賞した山中教授の「IPS細胞」よりも簡単に作ることができるらしい。
理系のことはサッパリ判らないが何やらすごいことらしいが・・・。テレビではNHKの朝の連続ドラマ「ごちそうさん」に出てくる妹役の子に似た風貌の若い女性が解説する場面が映っていた。
てっきり助手なのかと思っていたら、何とこの女性、小保方晴子(30)さんがリーダーだというので驚いた。若くて才能があってしかもそこそこ美しい女性がリーダーで開発したというのは、メディアにとっては最高の素材であろう。きっとこの女性を前面に出した報道が、ニュースのみならずワイドショーや週刊誌などでも明日から繰り広げられるであろう。
こう考えると容姿というのはとても重要な要件なのだなぁ。
容姿といえば、一方で冷凍食品に農薬を混入させた阿部利樹(49)容疑者の風貌はいかにも冴えなくて、とても49歳には見えない。まるで60歳以上のような風貌に見えるし、犯罪をやりそうな人間に見えてきてしまうから恐ろしいものである。
これも外見によって受ける印象が異なる例であろう。
私も少しシェイプアップする必要があると感じた。