日本時間20日の夜中の3時頃にソチオリンピックの女子フィギュアスケートSPで、浅田真央がまさかの16位に終わった。
滑走順がロシア選手の後という不運はあったが、くじ引きなのだからこれも運だと思って諦めるしかない。
テレビで見てると、滑る前から茫然自失というか、心ここに有らずと云う感じに見えた。
精神面云々と云うのは容易いが、しかし、キム・ヨナ選手の落ち着き方と比べると歴然とした差が滑る前からあったのは否めない。
日本人はメダル、メダルと騒ぎ過ぎのようにも感じるが、彼の国の報道がどの様に盛り上がっているのかは分からないが、ふだんの韓国人の感情の激しさを考えると、韓国人がキム・ヨナ選手にかける期待は、日本人が浅田真央選手にかける期待よりも、もっと激しいのではないかと想像する。
しかも、オリンピック二連覇という偉業を期待されているのだろうから、半端な期待ではなかろう。
そのプレッシャーの中で、あれだけの滑りを魅せたのだからキム・ヨナ選手の精神力はスゴイの一言だ。
前回のオリンピックが終わった後に、しばらく休養を取ったのも、精神的に落ち着く戦略であったのだろう。
フォームの改造をしながら、ず〜っと滑り続けた浅田真央は、自分を追い詰めながらここまで持ってきたのだろうが、精神面の余裕を作り出す時間が足りなかったのだろう。
16位からの逆転は99.9%無理であろうから、フリーでは心置きなく自分の演技をしてもらいたい。
10代の頃からず〜っと日の丸を背負って暮らしてきたのだから、その重圧からそろそろ解放してあげたい。
オリンピックに出ること自体が素晴らしいことなのだから・・・。