例によって「50歳夫婦割引制度」で2人で2千円である。
帯広の隣町の幕別町出身の漫画家である荒川弘氏が書いている漫画で、現在も週刊少年サンデーで連載中の「銀の匙 Silver Spoon」が原作だという。
帯広でロケが行われたから、かなり前から帯広では話題になっていたが、3月7日に全国公開され、テレビ局のTBSが制作に関わっていたからだろう、ここ最近のTBS系のテレビ番組でも随分宣伝をしていたのでかなり話題にはなっていたようである。
宣伝文句では「北海道の農業高校を舞台に酪農と青春を描いたまったく新しいタイプのエンターテインメント!王道の冒険物語でもなく、ロマンティックなラブストーリーでもない、あるのは酪農!・・・・」というからここもなかなかユニークである。
原作者の荒川弘氏も通った、帯広農業高校をモデルにした「大蝦夷農業高校」が舞台となっているが・・・。
妻の伯父がこの帯広農業高校の校長を務めていたこともあって身近な高校であると思っていたのだが、農業高校の授業内容はこの映画を観て初めて知った。地元に居ながら意外と知らないことが多いものである。
映画の細かい内容に関しては例によってここでは触れないが、地元十勝の人間が観ても、都会の人が観ても楽しめる映画であると思う。
ひとつ不満が残るとすれば、十勝の広大さがイマイチ映像で表現しきれていないように感じた。飛行機から写したパッチワーク状の畑の風景は使われていてある程度の広大さは出てはいたが、横の広がりがイマイチ出ていないと感じたのだ。狩勝峠やナイタイ高原などの大パノラマの映像を使って平原の広さをもっと強調してほしかったなぁと思った。
映画は笑いあり、酪農の大変さもあり、生命をいただく(食べる)ということの意味を表わす場面もあり、なかなか面白い。
多くの方々にも是非観てもらいたいと思う。