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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-03-11-Tuesday あれから3年

東日本大震災から今日で3年目

テレビも新聞も先週辺りから特集を組んで報道しているが・・・。

驚くことばかりである。

エ〜ッまだこの程度しか復興していないの!とか、まだ全然手着かず状態じゃないか!という驚きである。

メディアの特集を見ても違和感しか覚えない。

こんなヒドイ状態なのに、なぜにもっと問題化させて報道しないのだろうか?という疑問があるからだ。これでは、まるで3.11記念日のような扱いに等しいのではないだろうか?

私は3年前の地震発生時には、菅直人首相の民主党政権であったが為に不幸が重なったと認識していたが・・・。

どうやら自民党に代わってもたいして意味がなかったように思われる。

不必要な公共事業だけをバンバンやって、さも復興をしているかのように見せ掛けているだけで、実体はまるで被災者抜きで、行政が勝手に進めているだけのように感じている。

巨大な防潮堤建設の件も、新しい居住地を造成する件も、その他の件もほとんどが地元民の意向を無視して進めているようにみえる。

確かに、地元民の意向は、その人数分だけあるだろうから、まとめることは困難を極めるであろうことは想像に難くない。

しかし、それをまとめなければ先に進まないのも事実である。かと言って地元民の意向を無視して良いことにはならないだろう。

せめて60〜70%の住民の賛意を得た事業展開をしてもらいたい。

今回の特集番組を見ていて思うことは、3年前の大震災でこの東北地方は日本の課題である「少子高齢化」「過疎化」などの問題が一度に襲ってきたことだろう。

更に「地震の揺れからの安全性」「津波被害からの安全性」などが加わるから、単に海沿いの平地に復興させればOKというものでもないところが問題を複雑化させている。

それに加えて福島は「福島第一原発」の問題があるのだから三重苦、四重苦であろう。

テレビの特集を見ていて感じたが、本当は福島第一原発近くにはしばらく人は住めないのじゃぁないだろうか?

国は放射能除染が完了すれば、やがて住めるようになると、住民に偽りの希望を持たせているのではないか。それは逆に踏ん切りを付けさせずにダラダラとさせてしまうことになりはしないだろうか。

もう、ここにはしばらく人は住めません!新しい暮らしを始めましょう。と言った方が良いと思う。もちろん国が相応の保証をして・・・。

被災者には酷なようだが、ダラダラと先延ばしするよりもかえって良いのではないかと思うのだが・・・。

新しく復興住宅を集めたコミュニティを造成しても、日々の生活の為の「買い物」「病院」「学校」「交通」などが揃っていなければ、そこには人は住みたがらないであろう。総合的なまちづくりの観点が必要になるのだが、その辺りの検討がおざなりになって、とりあえず感が強かったように思う。3年経って少し落ち着いてきてその辺りの不満が噴出してきたのではないだろうか?

北海道でも建設や土木関係の従事者が東北復興の為に動員され、もしくは高給料に引っ張られて不足し、入札参加さえ出来ない建設会社も多いと聞く。しかし、それでも尚、東北地方すら人手不足だという。

この上、2020年の東京オリンピックで東京に引っ張られたら、いったいどうなってしまうのか。

国がいくら予算を付けても、実際に造れないのでは絵に描いた餅である。安倍首相はもっと現実に目を向けて実効性のある政策を取ってもらいたいものである。

単に東北の問題だけではなく日本全体のこれからの課題が凝縮されていると感じた3年目である。