昭和41(1966)年に静岡県清水市で起きた味噌会社専務一家4人が殺害された、いわゆる袴田事件で強盗殺人罪などで死刑が確定していた袴田巌(78)さんが48年振りに釈放された。
袴田さんの姉の秀子(81)が申し立てた第2次再審請求で静岡地裁は再審開始を決定したが、この段階で釈放されたのは初めてだという。極めて異例の判決内容であるとのことだが、検察側はこれを不服として即時抗告をする方針だと云うが、検察は組織のクダラナイ面子を守ることよりも人間の人生とは何ぞやということを考えるべきであろう。
48年間もの間、いつ死刑にされるかおびえながら暮らすのは酷過ぎる。償っても償いきれないものがある。
今回の再審開始で重要な点は、有罪の最重要証拠であった味噌樽からみつかった5点の袴田さんの衣類といわれるものの信憑性に大きな問題が出てきたことだという。
村山裁判長によればこの5点の衣類は袴田さんのものでもなければ、犯行時に犯人が着ていたものでもなく、後日に捏造されたものという疑いがあるとのことだ。
もしも捏造が事実ならとんでもないことだ。捏造が事実であると仮定して話を進めると、当時の捜査員の誰かが袴田さんを犯人にするべく味噌樽に5点の衣類を仕込んだことになる。無実の人間を犯人に仕立てる為に証拠を偽造するなんて・・・。
むしろこの捏造をやった人物の方が大罪である。もうすでに48年も経っているからこの人物が生きているかどうかも分からないが、生きているならかなりの高齢であろう。死ぬ間際に正直に話してから死ぬべきであろうと思う。
冤罪は、被告もその家族も、または犠牲者の家族も「じゃぁ真犯人は一体誰なんだ」となってしまうし、捕まえた警察も、判決を言い渡した裁判官も、結局は全ての関係者を不幸にする。絶対に冤罪は起こしてはならない。
一方で、みんなの党の渡辺喜美党首が化粧品販売会社のDHCの吉田嘉明会長から8億円を借りていた問題が浮上した。
選挙資金なのか、個人の借金なのかで違うらしいが・・・、ニュースで渡辺党首の弁明を聞いたが・・・、酉の市の熊手はいくら大きくて高いものでもせいぜいが1〜5万円程度のものであろうに・・・。
もろもろのことに使ったというが、これでは国民は納得するまい。
分からないのはなぜ、政治に金が掛かるのだろうか?ということである。
そもそも不透明な金が動かないように、税金から政党交付金というものを出しているのではなかったか?
それ以外に、億の金が裏で動くことがおかしいだろう。これがまかり通るならこの制度自体が間違っているということなのだから、即刻変えるべきだろうに・・・。
政治家になるには清廉潔白な人など無理なのかもしれないなぁ〜。
結局、表に出せない裏金の多寡で選挙の勝敗が左右されるってことなのだろうか?
渡辺党首も、もしもこれが敵対する党の側の人間がやったことだったら、もっと辛辣に追求しているのではないだろうか?
その内、政治家は脛に傷持つ奴ばかりになって、お互いに詮索するのは止めにしようなんて協定が結ばれるのかな。
政治の世界は「お・も・て・な・し」で「うら」ばかりということだ。