世界選手権女子ショートプログラム(SP)の演技で浅田真央ちゃんが世界歴代最高点をマークしてトップに立った。
真央ちゃんはソチオリンピックのフリーでの演技から何か吹っ切れたようにみえる。
ソチオリンピックの時には「日本」を背負ってしまったのだろう。ソチのSPの時のガチガチ感とはまるで違って、この日の演技には余裕と貫禄すら感じられた。
伸び伸びとした演技をすれば、こんなにも素晴らしいのに、周りが必要以上に彼女にプレッシャーを与えていたのかもしれない。
そんな「日本」という重荷を8年以上も背負い続けてきたところから、ようやく解放され、久し振りに自分の為だけに演技が出来たのではなかろうか?
その浅田真央の楽しげで伸びやかな演技に刺激されたのか、他の日本人選手の鈴木明子や村上佳菜子もほとんどミスをせずに伸びやかに演技をしたように見えた。
アスリートであるからピリピリした雰囲気の中で演技をするのは仕方のないことであるが、エキシビジョンのような気楽さで演技をするのもまたフィギュアスケートの魅力でもある。
このままフリーでも楽しく、伸びやかに演じて、更に得点を伸ばしてもらいたいと願う。