何だかこのところ昔に戻ったように連日夜の街に繰り出している。
最初の店で仲間7人で飲んでいたら、別のお客さん達が店に入って来てカラオケを始めたのであった。
得点が表示される採点付きのカラオケである。
私の席からはそのお客さん達の姿や顔は見えなかったのであるが、掛ける歌が松山千春や野口五郎などの歌なので、どうやら年代が我々と同じような感じである。
得点を見ると、たいして上手く聞こえないのに90点台の高得点が出ている。4人くらいで順番に唄っているようだが、こちらもムラムラと闘争心が湧いてきて唄いたくなってきた。
私のそんな態度を察したのか「坂本、唄え!」と仲間が言うのでドリカムの未来予想図Ⅱを唄ったのであった。得点は96、129点だったかな。
なかなかの高得点に満足して気分良く店を出たのであった。
4人でもう一軒行こうということになった。
小さなスナックで他に客も居ないから貸し切り状態である。そこの店にもカラオケがあって、採点カラオケが出来るというので、4人でその採点カラオケで遊ぶことになったのである。
演歌をコブシを利かせて唄うと高得点が出るのじゃぁないかと云うので氷雨を唄ったのであるが80点しか出ない。
先の店の採点カラオケとは違う方式である。どうやら採点カラオケにも何種類かの方式があるらしい。
店の女の子は80点はすごい高得点だよと言うのだが、さっきの96点よりも遥かに低い点数では気分が悪い。
先の店では唄わなかった奴が「まだキミに恋してる」をサラ〜ッとした感じで唄ったのであるが、これが83点が出たのである。
私の様に大きな声で抑揚を付けて歌う訳ではないのだが、小さな声でも音程がしっかりしていると高得点が出るようだ。
何だか悔しくなって色々な歌にチャレンジするも、なかなか83点以上の点数が出ない。
そうだ!それならなるべく平坦な音程の歌にしてみようと高橋真梨子の「For You」を徳永英明バージョンで唄ってみたら、ようやく89点が出た。
採点カラオケは、私のようにわざとハズして唄うと高得点が出ない。音程が表示されるのを追って唄うと急かされているようでユッタリ唄えない。
一人カラオケで練習する分には良いかもしれないが、こういう場面では気分良く大声を出して、思いっきり上手そうにハズす方が気分転換には良いだろうと思う。