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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-09-04-Thursday アーケード

4日道新の朝刊に

滝川市の中心街に架かるアーケードの問題が載っていた。

商店街が融資を受けて改修したが、その資金返済の目処が、商店会の構成員たる商店の脱退で難しくなってきているというような記事であった。

アーケードというのはかつては重要な施設であった。客が雨に雪に濡れずに商店街を歩けると云うものであったからだ。

かつての商店街は人で溢れかえっていた。ただでさえ狭い道路なのに各人に傘を差されると益々道幅が狭くなってしまう。大勢の客に快適に行き来してもらうにはアーケードという施設はとても有効なモノであったのだ。

時代が変わって、中心街には客が来なくなった。自動車が普及し、無料駐車場を持つ郊外の店に客が移行してしまったからだ。店のすぐ側に駐車場があれば雨が降っても、小走りで行けば傘はほとんど必要なくなる。

造ったモノはそのままで良いという訳ではない。メンテナンス費用が掛かるのだ。ペンキの塗り替え程度ならまだ少額であるが、屋根の吹き替え等になるとかなり高額になって来る。

それでも、流行っていて商店街としての構成員が沢山居れば、頭数で割れば各々の店の負担額は少なくて済むが、商店街が衰退し、櫛の歯が抜けるように商店の廃業が続くと、抜けた店の分まで、残った店が負担することになる。そうなると、新規の店が入ろうにも、その新規の店が負担する金額が大きくなるから、なかなか新規の店が入ってこれなくなる。これがシャッター商店街の負のスパイラルなのである。

今は取り壊すにも結構な金額が掛かる時代であるから取り壊し費用も賄えない。ましてや国や行政に、まだ建設費の支払いが完済していなければ取り壊そうにも取り壊すことは出来ないのだ。

商店街にとってアーケードは無用の長物と化しているところも多いというのが現状である。

何年か前に5億円だかを掛けて改修したはずだが、帯広市の広小路の全蓋式アーケードの場合はどうなのであろうか?

広小路商店街も櫛の歯が抜けたような状態である。そこに商店街の負担金額がどれくらいなのかは知らないが全面的に改修を行なった。

1年365日の内に、この全蓋式アーケードが必要な日というのは一体何日くらいあるのだろうか?

ざ〜っとみて「七夕まつり」と「平原まつり」、それに前後して行なうビアガーデンくらいしか思い浮かばない。せいぜいが10日間か、多く見積もっても2週間程度であろう。それでは、およそ年の内3.8%しか活用していないことになるのに・・・。

おそらく今後もメンテナンス等にも費用が掛かるであろう。

これからの世の中、造ってお終いではないから、有効活用法をもっと検討した方が良いのではないだろうか?

手遅れになる前に・・・。