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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-10-01-Wednesday 思い込みの怖さ

9月初旬、札幌に

大道芸フェスティバルの「だいどんでん」を観に行った際に、旧知のマジシャンが経営するマジックバーの「マジックパーク」に寄ってきた。店主の芸名はバーディー・コヤマさんと云うプロのマジシャンだ。

私の師匠であった故ジミー忍師の、更に師匠である松旭斎天洋の門下で、ジミー師匠の弟弟子にあたる方になる。

松旭斎天洋は、先般、私が入手した掛け軸を書いた明治のスーパーマジシャン日本近代奇術の父と言われる「松旭斎天一」の親類で、その弟子でもあった。

天一の死後、独立して「テンヨー」と云うマジック用品をデパートなどのおもちゃ売り場で展開し、販売する会社の祖となったマジシャンである。

大きなデパートなどのテンヨーのマジック売り場には「ディーラー」と呼ばれる実演販売の人が居るが、このディーラー出身の有名なプロマジシャンが数人居て、この内、松旭斎天洋の一番弟子が引田天功(初代)であり、二番弟子が世界一のマジシャンと言われてアメリカで活躍した島田晴夫であり、三番弟子がヨーロッパで活躍した八田加寿雄であり、四番弟子が私の師匠のジミー忍(聖忍)であり、五番弟子がバーディ・コヤマである。更にその下にはMr.マリックがいる。

近年のマジック界を牽引してきた錚々たる顔ぶれのマジシャンばかりである。

このバーディ・コヤマさんが経営するマジックバー「マジックパーク」に寄ってマジックの話をしていたところバーディさんが「昔のとても貴重な映像があるからDVDにして送って上げる。博物館の資料に提供してあげるよ」と言ってくれたのだった。

そのDVDが1日夜に自宅に届いたので、すぐにバーディさんに電話を掛けたのだが繋がらなかった。

その後、私が温泉銭湯に行っている間にバーディさんから電話が入ったが留守電になってしまったようで、携帯にメールが届いていたが・・・。

その内容は「先日は美味しいものをお送り頂き、ありがとうございました。連絡を頂いたみたいですが・・・」と云うものであった。

あれっ、私はまだ何も送っていないぞ。誰かと勘違いしているのかな?と思ってメールで「貴重な映像をたくさんにありがとうございます。お礼に何か送りますが、私はまだ何も送っていませんよ。先のものは誰か別の方かと・・・」と送っておいた。何度か微妙に噛み合わない内容のメールのやり取りが続いたのだが・・・。

後からバーディさんから「電話の登録名が間違っていました。どうもメールのやり取りが噛み合わないから変だなぁ、変だなぁと思いながら・・・、何か催促したみたいで・・・」との電話が入って一件落着した。

こちらは電話の登録を「バーディ・コヤマ」としているが、先方の携帯には私の番号が何故だか別のマジシャン名になっていたようなのである。

メールの文章には名前を入れないから、バーディさんが私のメールを読んでも、坂本だとは思わなくて話が噛み合わなくてオカシイなぁと思いながらもメールを打っていたようである。

思い込むとマジシャンでも騙されるのであるから怖いモノである。