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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-10-04-Saturday 藻谷浩介さん

「とかち創生塾」という勉強会がある。

帯広市出身で筑波大学大学院名誉教授の進藤榮一さんが塾長を務める会である。

柏葉高校の前同窓会長の高田勲さんから、4日16時からのとかちプラザでのとかち創生塾のセミナーに藻谷浩介さんが講師として帯広に来られるという案内を頂いたが、私は会員でないので、一般入場枠で聞きに行ったのであった。

藻谷浩介さんは「デフレの正体」や「里山資本主義」などの著書がある方で「日本総合研究所調査部の主席研究員」という肩書であるが、もう10数年来のお付き合いをさせてもらっている方だ。

国土交通省に対して、私を「観光カリスマ百選」に推挙していただいた方でもある。

藻谷さんの唱える「里山資本主義」は、私が1996〜2006年まで活動していた「十勝環境ラボラトリー(TKL)」の理念であった「エネルギーと食糧の自給他足(自足を他足に替えた造語で余ったら他にも分けてあげるの意味)」にとても近い考え方であるので共感を覚える。

私達の活動は15年ほど早過ぎたからか、周りからはまったく評価されずにTKLは2006年に解散してしまった。

2011年3月11日に発生した東日本大震災の福島第一原発事故後からは「エネルギーと食糧の自給自足」という考え方が、ようやく日本人にも評価されるようになってきたようだ。

当時のTKLが標榜していた理念こそ、現在の世界に必要な理念であろうと考える。

しかし、人間と云うのは、ああいった事故や災害がおこらない限り、なかなか考え方を改めようとはしないものだ。

新しい考え方と云うものは、せいぜい3年ほど先を行くのが、世に普及される限度なのかもしれない。さすがに15年も前だと、ほとんどの人間がツイテ来られないのだ。他ならぬ一緒に活動していた仲間達も数名を除いては本当の理念を理解していなかったようである。

だからこそ、実にくだらない事で解散する羽目になってしまったのだが、それが今でも悔やまれてならない。

TKLの理念は今が旬なのかもしれない。

十勝にもう一度TKLの考え方を再導入して欲しいものである。