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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-10-29-Wednesday 私の一冊

北海道新聞朝刊の折り込み紙で

北日本広告社が出している「Fit」と言うフリーペーパーがあるが、その中に「私の一冊」と云うコーナーがある。

その欄に私を載せたいと云う取材依頼があった。

私は乱読で、ジャンルを問わず、月に30〜50冊もの本を読んでいるからどの本を紹介するか迷いに迷ったのであった。

とりあえず取材に来てもらってから考えることにした。何せ、我が社の書庫には3万冊以上の本がある。ちょっとした図書館並みの蔵書なのである。

男性のカメラマンと女性のライターの2人が取材に訪れた。

ライターの女性が「坂本さんの人生を変えた本とか、気に入って何度も読み返すような本はありませんか?」と聞く。

何せ、単純で影響を受け易い性格だから、本を読む度に人生が変わっているので、逆にこれはッと云う本が思い付かない。

迷っていたら「趣味の関係でも・・・」と云うので、マジック関係の本でマジックの素人が読んでも面白い様な本を選ぶことにした。

2年前の2012年3月31日に角川書店から発行された本で、題名は「脳はすすんでだまされたがる」副題は「マジックが解き明かす錯覚の不思議」著者はS・L・マクニック、S・M=コンデ、S・ブレイクスリーと云う3人のアメリカ人である。

この3人は脳神経学の研究者でマジックの素人だったのだが、脳の働きを解き明かすのにマジックが最適であると思い、研究している内にマジックにスッカリとハマってしまったのである。

この本の中には、マジックのタネがかなり解説されているし、脳の錯覚や目の錯視などとマジックとの関係性も解き明かしているのだ。

読み物としても面白いと思う。

早速、この本に紹介されている「読心術」のトランプマジックを実演して見せたら、驚くことしきりである。

本に紹介されているからタネ明かしをしても構わないので、解説してあげたら、この本の面白さが理解できたのだろう。

「この本で行きましょう!」と云うことになったのだった。

所持している全ての本の中身を100%覚えている訳ではない。何せ、沢山の本を読むから内容がゴッチャになっている可能性もある。

本をパラパラと捲りながら、内容を思い出してエピソードを話していく。

「人間の脳みそは、先入観や思い込みが激しくて、しかも集中力の方向を一寸だけズラすことで、実際には見えているのに、脳が見えなくさせてしまうことがある」と云うことが書いてある。

更に、分かり易くする為に、カップ&ボールと云う4000年も続いている世界一古いと言われるマジックを実演して見せたのであった。

本を読むだけでは分かり難いかもしれないが、マジックの素人が読んでも結構楽しめる本ではなかろうかと思う。