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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-11-02-Sunday マラソン

帯広のフードバレーマラソン大会が開催された。

今年で3回目の開催になる。

私はマラソンにはまったく関心がないが、この大会の創設にはかなり深く関わったのであった。

話は5年前に遡る。

ことは航空会社のエアードゥが帯広ー東京便を就航させる時のことだ。以前に帯広支社にいたことのある北海道新聞の記者から、私のところにメールが入った。

宣伝の為に何かイベントを行ないたいと云う希望がエアードゥにある。ついては観光カリスマの坂本さんにご協力をお願いしたいとの内容であった。

その記者がエアードゥの役員を伴って我が社を訪問してきた。

「就航記念にマラソン大会をやりたい」と言う。

私は、マラソンというか長距離の陸上競技が苦手である。瞬発力には自信があるが持久力にはまったく自信がないからだ。

中学、高校と学校行事でマラソン大会が催されていたが、真面目に完走したのは中学生の時だけ、高校生の時はズルして半分も走っていない。

そんな私にマラソンのことなど分かるはずもないから、一旦は断わったのだが、頼る人が貴方しか居ないと言われて、妙に男気を発揮してしまったのであった。

すぐに市役所や商工会議所、観光関係の企業などに勤めている高校時代の同期生、JCの現役メンバーなどを呼び集めた。

記者の話によれば「マラソン大会は金が掛からない、300万円もあれば運営できる。問題は警察だ」とのことである。

マラソンのことなどまったく分からないから、それを100%信じて行動を開始したのだが・・・。

本格的に調べれば調べるほど、予算額がドンドンと膨らんでいく。警察署に出向いて意向を聞くとあまり歓迎されない様子である。どうやら余計な仕事を増やして欲しくないようなのである。

それでも持ち前の粘り強さを発揮して警察にも数度出向き交渉をしながらコースの設計作業にも入っていったし、マラソン大会の運営を手掛ける企業にも相談しながら準備を進めたのであった。

こう云う大会を成功させるには、事前に関係があると思われる組織に話を通しておく必要がある。全部が決まって、後から話をすると「俺は聞いていない」とムクレて反対するひねくれ者が出てくるからだ。

およそ考えられる組織全てに案内状を出して何度も会議を開催した。十勝支庁にも足を運び打ち合わせを何度も行なって、いよいよマラソン大会を開催しようかという段階になって、予算が1千数百万円も掛かると云う話が運営会社側から出てきた。

これでは話が違う。

スポンサーを今から見つける作業はとても出来ない。

結局、その年の開催は見送らざるを得なくなったのだった。

市役所の友人が奔走してくれて、翌年、市長が乗り気になってくれたことで予算がなんとかなる見通しが立ち、今度は市役所主導で会議が立ちあがり、私もその準備員会のメンバーに入って作業を続け3年前に無事開催することが出来たのであった。

3年前の実際に開催する時に、準備委員会から実行委員会へと組織を改編する際に、私は実行委員会には入らなかった。一緒にやっていたメンバーから「何故、坂本さんが実行委員に入っていないんだ」と文句を言われたが、市役所側から「坂本さんは組織を背負っていないから実行委員会のメンバーにはできない」と言われたので実行委員にはならなかったのである。○○会とか△△協会の会長などと云うポストに居なければ、観光カリスマというだけで、個人ではダメだということらしい。いかにも役所的な対応であるが・・・。

今日の第三回目の大会の参加者は4500名にもなったと云う。天候も時折小雨がパラついたが、風も無く、気温も涼しくてマラソン向きだったのではなかろうか。

実行委員会から外れたとはいえ、当日は我が社の地階を選手控室として無料で開放する協力をしている。

自分が関わった大会が成功裏に終わってくれるのは嬉しいことである。