«前の日記(■2014-11-03-Monday) 最新 次の日記(■2014-11-05-Wednesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-11-04-Tuesday 喧嘩!?

先ごろノーベル物理学賞を受賞し、

3日の文化の日に、今度は文化勲章を授与された中村修二氏が、受賞後に記者会見を開いた。

元勤務先で青色発光ダイオード(LED)の特許を巡って裁判で争った日亜化学工業(徳島県)に対して「過去のことは忘れましょう。将来だけを見て仲良くしましょう」「ノーベル賞も文化勲章も日亜の貢献が大きい。人生短いから、喧嘩したまま死にたくない」などと述べて関係改善を図る姿勢を示した。

日亜化学工業の小川英治社長に対し「お互い誤解があった。本音で話せば仲直りできる」と面会を呼び掛けたが・・・。

確か、ノーベル賞を受賞した時のコメントでは「怒りが原動力」「日本の研究体制には怒りしか感じない」と言っていたではないか。

まったく真逆なことを、なぜ今頃、しかも記者会見なんぞで発表したのだろうか。

ノーベル賞を受賞した際に、日亜への感謝の気持ちを言っていれば、まだしもだが、世界に発信される状況で悪口を言っておいて、日本での発言で仲直りしましょうよなんて、ちょっと他人の感情を慮る姿勢に欠けているんじゃないのかと感じた。

それに、こう云うことは、直接、日亜側に働き掛けるべきことであろう。報道機関を使って間接的に働き掛ける姿勢は、好ましいとは言えないであろう。

そう思っていたら・・・。

4日に日亜側からコメントが発表されたが・・・。

案の定、「歴代社長や会社への感謝を公の場で述べておられ、それで十分」「貴重な時間を弊社への挨拶などに費やすことなく、賞・章に恥じないよう研究に打ち込まれ、物理学に大きく貢献する成果を生み出されるようお祈りしております」と面会を断ったことが報道された。

そりゃ〜そうだろうなぁ〜。

私には日亜側の心情が十分に理解できる。

確かに日亜在職中に於ける中村氏の研究は素晴らしかったのだろう。しかし、LEDの開発が成功したからと言っても、日亜の資金と施設を使って研究したのだろうから、全部が全部、中村氏一人だけの研究成果と云うわけでもあるまい。

中村氏が成功を確信していたのなら、中村氏がベンチャーで企業を起こせば良かったのである。

それをやらずに、報酬だけ寄こせと云うのは、会社にしてみれば、失敗するかもしれない事業に、投資した費用などを考えれば無茶でズルイ要求に感じられたことと推察する。

しかし、日亜が中村氏に払った成功報酬が、たったの2万円と云うのは、これはあまりにも安過ぎた。会社もLEDで儲かったのなら、ボーナスなどでもっと報いるべきであったろう。

結局、争い事はどっちもどっちと云うことなのだろうなぁ〜。