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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-11-06-Thursday 北海道総合計画

5日の北海道新聞に

国土交通省は「第7期北海道総合開発計画(2008〜2017年度)」の終了時期を2年前倒しして15年度とし、16年度を初年度した10ヶ年の第8期計画を策定する方針を固めたとの記事が載った。

計画期間途中で終了させるのは極めて異例のことだ。

この第7期計画には、私も参事として参加していたのだが・・・。

第7期の計画期間中には、まず、2008年9月には100年に一度と言われた「リーマンショック」が起こり世界的に経済がガタガタになった。また2011年3月11日には1000年に一度と言われた「東日本大震災」が起こった。

私は、今年の3月末まで、第7期道総合開発計画の進捗状況を判断する委員会に所属していた。

その委員会では、これだけ大きな外的要因があったのだから計画の見直しをするべきだと言う意見も多数出たのだが、結局は見直しはされなかったのである。

一旦動き出した10年計画を途中で変えるのは、役人的には相当嫌な作業であるらしい。

しかし、100年に一度、1000年に一度というような不測の事態が起きたのだから、経済的な環境やその他の社会情勢が計画を策定した時とは大きく異なってしまっている。

そのまま計画を推進し続けても、現実と計画の間の歪が益々大きくなっていくだけだろう。ようやく役人がそのことに気が付いたのかもしれない。

道新の記事には、高齢化や人口減少などに対処する為なんて書いてあったが、そんなことは、元々分かっていたことだし、委員も皆が考えていたことである。

委員会では委員が発言しても、実際の計画は役人が作るから、役人特有のよく理解できない文言になってしまう。

第8期計画を誰が中心になって策定するのか知らないが、見識と先見性のある人物がリーダーとなって、実効性と将来に希望の持てる、大胆な計画を作ってもらいたい。役人任せではまた同じことの繰り返しになってしまうだろう。