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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2014-11-09-Sunday お客さん2

さて、日曜日である。

午後13:55発の飛行機で東京に戻ると言う。午前中しか観光の時間が無いが、近場の観光は全て経験済みである。ホテルでゆっくり寝ていたいと言う。

唯一のリクエストは日曜日にしか営業していない「百姓(笑)庵」という蕎麦屋に行きたいということと、大正町にあるお菓子屋の「あくつ」に寄ることの2件だけだと言う。

蕎麦好きの私ではあるが、日曜日だけの営業ということや、帯広市内からはかなり離れた辺鄙な場所にあるということで未だ行ったことがなかったのである。

地元の人間がなかなか行けないでいる場所を、観光客が行きたいからと言うので促されて、その場所を探して連れて行くと云う機会が増えている。

「百姓(笑)庵」をネットで検索して大体の場所は把握したのだが、道路がイマイチ分からない。カーナビがあって良かった。

カーナビがなければ辿りつけなかったかもしれない。

百姓庵には11:30に到着したが、すでに駐車場は満車である。向かいの公民館の駐車場に停めて中に入った。ちょうど食べ終わって出る人が居たので待たずに座ることが出来たが、なかなかの繁盛振りである。

百姓庵は、その名前が示す通りに、蕎麦好きの農家の人がやっている蕎麦屋で、普段は農作業がある為に日曜日のみの営業ということである。

席に着いたら、店主が「坂本さんじゃありませんか?」と厨房から出てきて挨拶された。

私はこの店に来るのは初めてだったが、挨拶された店主の方は長崎さんと云う方で、以前にスローフードの全国大会を帯広で開催した際に、中札内の会場で、長崎さんの打った蕎麦を食べたことがあったのを思い出した。

長崎さんは「この蕎麦屋を始めたのが2000年で、同じ頃に頻繁に新聞に載っていた北の屋台のことに関心があったから、坂本さんの講演も聞きに行ったのだ」と言うのである。実に嬉しい話だ。

長崎さんの弟子が十勝管内で数軒、蕎麦屋をやっているという。趣味の蕎麦打ちがここまでくるのはスゴイことである。

田舎蕎麦風の色であるが、打ち立て、茹でたてで、麵も腰が強く、味も良い。もり蕎麦に、自分で山わさびをすって入れる。山わさびの香りが蕎麦に合う。単品で取ったごぼう天がこれまた美味い。かけ蕎麦も頼んでいたから、そこに入れてごぼう天蕎麦にして食べたが絶品であった。

こんな辺鄙な場所に、これだけのお客さんが来て、商売になっているのが素晴らしいことだ。

これで場所を覚えたから、今度は蕎麦好きの客人を連れてくることにしよう。