ついこの間、高倉健が亡くなったばかりである。
相次いでの有名俳優の逝去だから、高倉健と同様に新聞やテレビが追悼番組や過去の出演作品を放送するのだろう。
私は、ヤクザものの映画や暴力ばかりの映画は好きではないから、高倉健の網走番外地シリーズも、菅原文太の仁義なき戦いシリーズも映画館で観たことは一作品もない。
テレビでやっていても、リモコンをザッピングしている途中で目にすることはあっても、最初からラストまで全部を通して観たことは一度もない。
だから、この二人の俳優の死にはさほどの感傷的な気分もないのだが・・・。
自分が年齢を重ねてきているからなのか、自分よりも若い俳優に重厚さがないという感想は持っている。どうしても最近の若い俳優は何だかチャラチャラしていて軽〜い人物のように見えてしまうのだ。
高倉健は映画で誰を演じても、いつも同じ高倉健そのままという感じがしていたが、先日、帯広のシーンが見たくて「幸せの黄色いハンカチ」を少しだけ見たら、結構上手い役者だったんだなぁ〜と感じた。高倉健に関しては喰わず嫌いだったのかもしれない。
菅原文太の映画も観た事がなく、アニメ「千と千尋の神隠し」での声優で「くも爺」の声をやったことの印象ぐらいしかないから、イメージだけでしか分からないが、声は野太くて重厚感があり良かったなぁと感じたくらいでしかない。
菅原文太が名優なのかどうかは分からないが、重厚な役者がまた一人亡くなったということだろう。
これで、日本の映画がまたまた軽くなってしまうのかもしれないなぁ〜。