昨日の選挙の結果で与党が勝つことは事前に分かっていたから、マジシャンとして「支持政党なし」の結果がものすごく気になった。
「支持政党なし党」は北海道内で104、854票を獲得していた。
「幸福実現党」は12、267票、「社民党」は53、604票、「次世代の党」38、342票で、いわゆる諸派と言われる中では一番多くの得票数である。
全国的な政党である「維新の党」の北海道での得票数が247、342票で、この「維新の党」に次ぐ得票数であったのだから、これは、やはり相当の人達が間違って投票したのではなかろうかと思われる。
北海道以外の選挙区にはこの「支持政党なし党」の名称が出て来ないから、おそらく北海道だけでの登録だったのだろうが、これが、もしも全国の全ての選挙区で登録していたとしたら、5〜6人は比例代表の当選者を出していたかもしれない。
最終的に「支持政党なし党」からは当選者が出なかったからなのか、前日の選挙速報でも、誰もこのことを問題にしている人は居なかったようである。
だが、私は、この「党名」で受け付けた北海道の選管にも問題があると思うが、そもそも選挙に、この「ダマシ」的手法を使うのはよろしくないなぁ〜と思う。
以前に鈴木宗男が同姓同名の候補者を立てた時にも選挙を愚弄する行為だと批判したが、まぁ、この世の中には同姓同名が大勢居るのは事実だから、たまたまだったと言う言い逃れもまだきくであろう。
しかし、これは明らかに有権者の錯誤を狙った行為(若しくは誘う行為)で、もしも、最初から人を騙す意図でやったんなら「詐欺」的行為であろうとも思う。
全国には波及していないようだし、当選者を出さなかったからさほど問題にはされていない様だが、私は、これは大問題であると思う。
さて、選挙結果は・・・。
戦前の予想では自民が単独で300議席超なんてことを言っていたが、さすがにそれはなかった。しかし、5名減らして290議席。公明は4議席増やして35議席。与党が3分の2以上を獲得したから、参院で否決された法案を衆院で再可決できる安定的な基盤を獲得したことになる。
野党は、民主党は11増やし、共産党は13も増やした。次世代の党が18も減らしたのは、「次世代の党」と言いながら年寄りばかりの候補者擁立に「次世代の党」ならぬ「次世代には渡さぬ党」だと思われてしまったのではないだろうか。
私は、安倍政権発足時の最初から自国の通貨の価値を下げて喜ぶアベノミクスは理解できないと言ってきたが、野党が説得力のある対案を出せないで批判ばかりしているから、希望は少なくても一縷の望みを掛けて消極的にアベノミクスに期待するしかないような状況になっているのではなかろうか。
第二次世界大戦後の最低の投票率52.36%で、安倍自民党にこれだけの強権を与えた日本国民は、おそらく深くは考えていないのであろう。
2015年は暗〜い年になりそうな気がする。