福井県の関西電力高浜原発の安全対策が新規制基準を満たしていると、原子力規制委員会は17日の定例会合で認めた。これにより、まだ地元の同意が必要ではあるが、ほぼ来春の再稼働が事実上決まったことになる。
そもそも、安全か危険かと云う議論はナンセンスである。現代科学で処理できない核のゴミをこれ以上増やしてどうするつもりなのかということが問題なのである。論点を変えるな!
先の選挙は「アベノミクスの是非」を問うだけの選挙であったはずが、安倍首相はまるで全ての事に白紙委任状を与えられたかのようなつもりになっているようだ。
そのアベノミクスが頼りにしている「円安政策」も急に様相がアヤシクなってきた。ロシアルーブルの急落により、世界的に安全と思われている日本円が買われ、円高になっているからだ。
世界経済は「風が吹けば桶屋が儲かる」ばりの複雑な流れになっていて、まずは
①アメリカがシェールオイルを量産し出した。
②シェールオイルは産出するのに経費が掛かる。
③ある程度石油価格が高騰していればペイするが安いと採算が合わなくなる。
④シェールオイルに危機感を持った中東の石油産油国のOPECがシェールオイルが採算割れをするように石油価格を下げた。
⑤ロシアも石油などのエネルギー関連の輸出国である。
⑥アメリカはウクライナ情勢の制裁でロシア経済を締め付けている。
⑦石油価格が下がるとロシアのルーブルへの不安からルーブル安になる。
⑧安全性が高そうなアメリカ国債や日本円が買われる。
⑨円高になるとアベノミクスの円安政策が上手く機能しない。
てなことなのだ。
もはや、世界経済は一国の単独の政策でどうにかなるような状況にはない事は明らかだ。
そもそも、自国の通貨価値が下落して喜ぶ国がどこにあるというのだろうか。日本のアベノミクスは根本的に間違っていると思うのである。
間違った経済政策を進め、核のゴミを増やす原発を再稼働させ、自然エネルギーの買い上げは止める。
安倍首相は日本を一体どうしようというのだろうか?こんな自民党を選んだのが、他ならぬ日本国民自身なのだから、アホというしかないが・・・。