役員会が19時から、会長宅で開催された。
私は、副会長職を仰せつかっているので出席してきた。
会長宅と私の自宅は150mくらいしか離れていないのだが、歩道の除雪がキチンとされていないし、先日の夜中に降った雨でツルツルの状態である。
おまけに、この町内のある場所は、元々が高台にある為に、宅地の方が車道よりも1mほど高くなっている。その為、宅地と車道の間にある歩道はほとんどが斜めに30度ほどの坂になっているのだ。だから、夏でも身体が斜めになって歩きにくいことこの上ないのに、冬道は凍って滑るから、尚の事、真っ直ぐに歩く事が出来ない。
会長宅に行く150mの間には数軒のラブホテルが立ち並んでいる。このラブホテルの前を通らないと会長宅には行けないのだが、このラブホテルの入り口も短い急な坂道になっている。
1台の車がラブホテルの入り口でスリップして中に入れない状態になっていた。
結構、急な角度の坂道なので、冬にはタイヤがスリップしてなかな入れずにいる車が多いのである。
ラブホテルに入る姿は他人には見られたくないのだろう。私が近づいていくと運転手は慌てて入ろうとして焦っているし、助手席の女性がこれまた慌てて顔を隠す姿がとても可笑しい。
自動車の後ろを押してあげようかなとも思ったのだが、逆に迷惑だろうなと思って止めておいた。
町内会の議題は来春の新年会の件である。
以前、まだ会員数が多くて構成員の年齢も若かった頃には、十勝川温泉に行って食事会をしたりもしたそうだが・・・。
町内会の構成員の平均年齢は恐らく75歳を超えているだろうと思われる。もはや温泉に出掛けていく元気もない様だ。ここ近年は近場の飲食店で昼食時に集まって、私のマジックやビンゴ大会などでお茶を濁してばかりいる。
今回も、近所の飲食店でやろうということで、会議は僅か15分足らずで終了した。あまりに会議時間が短いので、その後15分ほどは世間話をしてから解散。またツルツルの道を歩いて自宅に戻ったのであった。
凍った路面に慣れている私でも、暗い夜道では時々足を滑らせて転びそうになる。踏ん張りが効かない老人なら、間違いなくスッテンコロリといくところであろう。
これでは、老人は恐くて外に出られないだろう。骨折でもしようものなら、それがまさしく命取りになるからだ。
以前は、そんな道路状況でも自転車に乗っているスゴイ老人も居たものだが・・・。
これまでは、自分で自動車を運転出来る人は、まだ自動車での移動が出来たが、そういう人も年を取ると運転技術が段々アヤシクなる。凍った路面でスリップしたら即座の対応が難しいだろう。ましてや駐車している間に大雪でも降ってしまったら、雪に埋もれてしまった車を掘り出すことも出来まい。
帯広に暮らす老人は、ロードヒーティングが整った場所に集合して暮らさなければ、冬に外出することが難しくなるだろう。行政が先導する必要があると考える。