道路で滑ってかなりヒヤヒヤしたので、自宅の前の歩道で他人が滑って怪我でもされたら困ると思い、自宅前の道路の除雪をすることにした。
16日に1晩で60㎝もの大雪が降った。
例年、十勝の12月は雪が少ない。クリスマスまでに雪が降らずに、ホワイトクリスマスにならなかった年も多い。1月末〜3月末に掛けて雪が降るのが普通である。
12月中にこれだけの積雪量というのは記憶にない。
大雪が降った翌日の17日に除雪をしたのだが、60㎝も一遍に降られると除雪しようという気力が削がれる。とりあえず人間一人が通行できる幅だけ除雪をしておいたが、それでも結構大変な除雪作業であった。
まだ12月だというのに、人一人しか通れない幅の道では、1月以降に雪が降ったら、もう除雪を諦めるしかなくなってしまう。
やれる内に道幅を広げておくしかないのである。だから、今日は、早朝から一念発起して除雪をすることにしたのだ。
隣の家の人は、キレ〜イに完璧に除雪をしている。私が自宅の前の歩道の除雪を始めたら、家から出て来てジ〜ッと眺めている。無言で「お前もキレイに除雪しろよ!」とプレッシャーを掛けられている感じである。
こうなると意地でもキレイにしてやるゾと、アスファルトが見えるように除雪をしたのであった。
除雪の方法も、スノーダンプ等の押して除雪するタイプの器具が使えないのでスコップでやるしかない。一度に降った量が多いから路肩は小高い山状に積み上がっているので、その山の上に雪を投げ上げなければならないからだ。
それでも土曜日にサッと降った雨によって雪の表面がやや固まっているから、スコップを差し入れて、雪を30㎝角の角砂糖状に形成し、スコップに乗せて放り投げる。一度の作業で30㎝ずつ作業が進んで行くので、見る間にどんどんとキレイになっていく。こうなると作業はシンドイがやりがいが出て来るから不思議なものである。
午前中に2時間半かけて、玄関、車庫前、塀の前の歩道など人の出入りする場所の雪を除けて道幅を広げたのであった。
全身汗だくでシャツもジャージもビチャビチャである。シャワーをあびて一服したら、昼食後に母が買い物に行きたいと云う。
我が家の裏側にある母の住宅の前に車を付けたら、幅が狭くて母の車の乗り降りがとても不便そうである。
年末年始で忙しい時に、母に転ばれて骨折でもされたら大変である。
買い物から戻ってからの午後も2時間半、母の自宅前の除雪を行なった。最初は車1台分が停められれば良いと思って除雪したのだが、やっている内に面積を広くしていくことが段々と楽しくなってきて、結局は完璧にキレイにしたのであった。
1日で5時間も除雪したのは、久し振りである。両手とも握力がまるで無い状態だ。ジュースの口をひねろうとしたら右手の指が攣ってしまったほどである。
夕食を食べた後に、温泉銭湯に行って1時間以上も身体を温めてから帰ってきた。寝る前には全身に湿布薬をベタベタとたくさん貼って寝たのであった。