同じくらいに強烈な爆弾低気圧が今日も北海道を襲っている。
北海道の中では十勝だけが晴れているようだが、他の地域はものすごい暴風雪の模様がニュースで流れていて、飛行機から列車、果ては高速道路も閉鎖されて交通機関は完全に麻痺状態である。
息子は職場に帰りたくても交通機関がマヒしているから帰れない。こんな時は下手にジタバタしてもしょうがないものだ。諦めるしかない。
ニュース画面に映った新千歳空港の模様では、飛行機が飛ばないから乗客が毛布を渡され、ロビーで寝ている姿が映っていた。こんな状態で新千歳空港に行っていたら風邪がぶりかえしてしまうだろう。いや、新千歳空港まで辿り着けていないかもしれない。
十勝は晴れてはいるものの、風は強烈で、昨日降った雪が吹き飛ばされて、あちらこちらに吹き溜まりが出来ている。
えりも岬では風速35mだという。これくらいの強風なら人間は飛ばされてしまって歩くことはできない。
帯広はまだ風速20m以下だろうとは思うけど、それでも相当な強風であることに変わりはない。
顔に細かい雪がぶつかり、目を開けていられないし、ほっぺたが痛い。路面は地吹雪が吹き荒れ、郊外に出ると、どこが道路で、どこが畑なのかも分からない。
路面が凍ったところでは、横風を受けると自動車が横に滑っていく。緩いカーブでも速度をかなり落とさないと横滑りして反対車線に飛び出してしまいそうになる。
こんな日は、よっぽどの用事でもない限り室内に籠っているべきである。下手に外出すると地吹雪で方角が分からなくなる、いわゆるホワイトアウト現象が起きて方向感覚が奪われる。
自動車を道路上に停車しておくと強風で吹き溜まりが出来て、見る間に車が雪で埋まっていく。吹き溜まりの雪は固く締まっているのでスコップでも積んでいないかぎり除雪もままならないだろう。
十勝の広い農道などで、車がストップしてしまったら命の危険があるのだから、風はあなどれないのだ。
家の前にも、昨日除雪した場所に吹き溜まりが出来ている。この風はやっかいである。