«前の日記(■2015-01-11-Sunday) 最新 次の日記(■2015-01-13-Tuesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2015-01-12-Monday 成人式

今日は成人式であると云う。

アレッ成人式って15日じゃぁなかったっけ、と思っていたが、数年前から変わったようである。

そもそも今年最初の3連休が何の休日であるのかが分からないというのだから・・・。

子供達3人も、末っ子が成人してから既に5年程が経っているから、成人式にはまったく関心がなかったのである。無関心というのは恐ろしいことであるなぁ〜。

でも何で変えたんだっけ?

私は学生時代に住民票の移動をしなかったから大学生の時も帯広市の住人であった。1月15日には既に大学の授業が始まっていたから東京に戻っていたし、東京に住民票を移していないから、東京の成人式にも参加出来なかったのである。

そのせいでもないが、成人式には思い入れもないし、思い出もない。大学の同期の友人と一緒に酒を飲んだことくらいであるが、酒なら成人前からほとんど毎日飲んでいたから成人式の日の酒が初めてという訳でもなく、晴れ着で着飾って成人式に参加するということもないから感慨もまったく湧かなかった。

他人と異なることをやりたがる性格だから、成人式の日に友人に禁煙の宣言をして、タバコを吸わなくなったことくらいだろうか。

二十歳でタバコを止めるって・・・。

だから成人式がどのようなものであったか体験していないので、成人式って昔からこんなにバカ騒ぎをしていたのだろうかと疑問に思っている。

今年成人になった連中は1994〜5年の生まれであろうと思う(アレッ満年齢だったっけ?)。

ちょうどバブルが完全に終了した年である。

バブル自体は91年には終わっていたが、92年にはまだその余韻が残っていて固定資産税が前年よりも上がったし、相続税率も前年よりも高かったのを覚えている。

父が亡くなったのが92年であったので、相続では一番損をしたからよく覚えているのだ。

その後の日本経済は「失われた20年」と言われているから、今年の成人は好景気をまったく知らない世代である。

最近の若者は、車もいらない、酒も飲まない等々と云う。もっぱらテレビゲームで育った世代で、現在はスマホがあれば良いらしい。中には恋人も面倒臭いからいらないという連中までいるらしいから・・・。

こんな状況で、政府が少子化対策云々といくら言ったところで効果は望めまい。

何せ、未来に対して明るい希望がまったく持てないのだから、そんな世の中に子孫を残せなんて云う方が無理である。

彼等は可哀想な時代に生まれてしまったものである。

私ら昭和33年生まれは、幸いにも面白い時代を生きてきた。高度経済成長のド真ん中であったから、家に、テレビが入り、それがカラーテレビになり、自家用車を持つ、その車のグレードも「いつかはクラウン」と云うトヨタの宣伝文句そのままに、年齢に合わせて車種を変える楽しみがあった。昨日よりも今日、今日よりも明日の方が幸せになれるという実感が伴っていた。

まぁ、私の寿命はせいぜい後20年もないだろうから、戦争も無かったし、一番幸せな時代を生きたのかもしれない。

現在は、終身雇用制が崩れ、いつ首になるか分からない時代、給料が上がらないだけならまだしも、いつ給料が下げられるかもしれないという状況では住宅ローンだって組めないだろう。

多数の人が年金だってあたらないかもしれないと考えている世代である。自分の身を自分で守らなければ、国が何もしてくれないどころか、逆に金をむしり取ろうとしていると感じているのではないだろうか。だから消費に回すよりも貯金に回す。無駄なものは買わなくなるのだ。

こういう政策を取っている日本で、経済再生?、景気拡大?、地方創生?、ちゃんちゃらオカシイだけだろうなぁ。

若者のマインドを変えられない限り、景気など上向くはずがない。