午前中に電話が入り、午後4時頃に取材をお願いしたいと云う。
現在、北海道新聞の十勝帯広版では「道東100年の老舗」と云う連載のコーナーを展開しており、帯広、釧路、北見の老舗で100年以上の歴史のある店を紹介していて、24日が第8回目であった。25、26日はこのコーナーが休載であったが・・・、
帯広では、藤丸デパート、藤森食堂、久富時計店などが紹介されていた。
ようやく我が社にも取材に来たか!
我が社は今年、祖父の勝(かつ)が明治37年に池田利別で創業してから111年目、鉄道の開通に合わせて帯広に移転してから創業110年目を迎える。
資料をいろいろと準備して取材に備えたのであったが・・・。
午後4時に来社した記者に、挨拶もそこそこに会社の歴史を話始めたら困惑した表情を浮かべて「朝刊で連載中の、道東100年の老舗は10回で終了の予定ですし、私は担当ではありません」と言う。
「今回の取材は、以前に十勝毎日新聞に載った『トランプの壁』のマジック博物館のことを聞きたくて・・・」と言う。
私はタイミング的にピッタリだったので「道東100年の老舗」の取材だと、勝手に思い込んでいたのであった。
「10回で終わりですか、それは残念」と最初は思ったのだが、気を取り直して、そこからマジックの話を1時間したのであった。
最初は6階の「マジック図書館」で話をしていたが、トランプの壁の実物を見たいというので、3階に降りて準備中の「マジック博物館」を見せながら取材を受け、トランプの壁の前で写真も撮ってもらった。
「(博物館は)まだ完成していないから記事にはしずらいです、いつの掲載になるかわかりませんが、でも必ず紹介します」と言う。
ついでに4月中旬に出版する予定の本の宣伝もしておいた。
この本には、北海道新聞社の「朝の食卓」と言うエッセーのコーナーに4年間37編掲載された私の文章を全部載せる予定だと説明したら、出版が近づいたら記事にしますからと言ってくれたのであった。
今日の取材は、事前に想像していたものとは異なったので、何だか、嬉しいやら、少々、残念やら複雑な心境であった。
しかし、思い込みというは恐ろしいものだなぁ〜。