薄っすらと雪が積もっている。2mm程度の降雪であろうか。
気温も徐々に上がってきてプラスになり掛けているのだろう。雪からみぞれ混じりに変わり始めた。
会社に行く頃には雨になっていて、路面は融けた雪の水でグチャグチャになっている。1月下旬の、本来なら一番寒いはずのこの時期に雨か、雨はすぐに止んだが・・・。
近年は、冬に雨が降ることが増えてきているようだ。このところ毎年のように真冬に雨が降る。
しかし、そのまま春になる訳ではないから、すぐ翌日には、また気温が氷点下に下がり、融けた雪がガチガチに凍ってしまう。
こうなると始末が悪い。路面がスケートリンクさながらに平らになってツルツルになる。私でも歩くのが恐いくらいである。更に、この平らでツルツルの氷の上に、サラサラの粉雪でも降ろうものなら、危険この上ない。
摩擦がなくなるから、自動車でさえも横滑りしていく。
交差点で車がカーブを曲がり切れずに電柱に衝突したり、反対車線に飛び出したりしてしまう事が多い。
停車もブレーキは効かない。最近の車にはアンチロッキングブレーキシステム(ABS)という装置が装着されており、ポンピングブレーキを自動車が勝手にやってくれるのだが、これも、路面がこの状態ならまるで効き目がないのだ。スゥ〜ッと止まらずに滑っていくので信号が変わったからといってすぐに交差点に入ると、止まれなかった車が進入してきて衝突という事態がよく起こるのである。
爆弾低気圧で猛吹雪になったり、地吹雪で吹き溜まりができたりするのも危険であるが、注意するから事故は少ないように思う。逆に、こう云う状況の方が、ナメテかかるから余計にアブナイのである。
車と云えば、先週のことであったが、会社の帰りに8丁目線を広小路から郵便局方面に抜けて、西3条通り(片側3車線)で左折したら、中央分離帯の向こう側で私の車と並走している古いジープ型の車があったのだ。「エッ、あの車は何!」と妻が声を上げるまで、私は気が付かなかったのだが、旧ヨーカドーの前を北から南に反対車線を逆走しているのである。
恐らく、8丁目線を西から東に向かって走行していて、西3条通りを右折しようとした時に、道路幅が3車線もあって広いものだから勘違いを起こして手前で曲がってしまったのであろう。
運転手は道銀の前の交差点でようやく気が付いたらしく本来の車線に無理矢理に戻っていったが、運転手は80歳台と思しき老人男性で、助手席には奥さんと思しき80歳台の女性が乗っていてかなり慌てていた様子であった。まだ道路が混んでいなかったから正面衝突はしなかったものの、逆走を目の前で見て驚いたのであった。
これからは、路面凍結以外にも、逆走の危険も考えながら運転しなければならないのかもしれない。